【2024ドラフト番付】好遊撃手・宗山塁(明大)に要注目! 1位入札は史上最多タイ8球団も!? 154キロ左腕・金丸夢斗(関大)も競合必至
有望な高校生右腕に注目
大関2人は単独1位指名候補だ。右の強打の外野手である青学大・西川史礁は一発で仕留める勝負強さは必見である。愛知工大の159キロ右腕・中村優斗はパワーピッチングを前面に、落ちる変化球もウイニングショットとして兼ね備える。ここまで挙げた4人は、今年3月の「井端ジャパン」に選出された実力者だ。 関脇に配置した大商大・渡部聖弥は右の強打者。明大・宗山とは広陵高のチームメートで、大商大を通じて厳しい環境で育ってきた心技体も武器である。東海大相模高の198cm左腕・藤田琉生は、異次元の角度から最速150キロで、大型サウスポーの評価は夏の甲子園で急上昇した。報徳学園高・今朝丸裕喜は2、3年のセンバツで準優勝を経験し、侍ジャパンU-18代表でもエースとして活躍。福岡大大濠高・柴田獅子は甲子園出場がないが、投打でセンス抜群であり、二刀流にロマンを秘める。小結4人も魅力的。前橋商高・清水大暉は大型右腕、花咲徳栄高・石塚裕惺は「高校NO.1野手」の呼び声高い。環太平洋大の153キロ左腕・徳山一翔の球質は一級品。捕手補強を考えている球団は日本生命・石伊雄太を最上位で獲得しておきたいところである。三役以上の12人がドラフト1位候補だ。 番付外にも触れておく。桐朋高・森井翔太郎は最速153キロ、高校通算45本塁打のポテンシャルで上位候補だったが、かねてから「メジャー志向」が強かった。プロ志望届を提出した上で、MLBの数球団と面談。同校はNPBドラフトにおける「指名回避のお願い」の文書を各球団に送付している。本人、家族、指導者を含めて、その意思が固いことから、各球団は指名はしないものと見られる。交渉が合意に達すれば、早ければ来年1月中旬以降に契約の運びとなる。また、西武、巨人、オリックスでNPB通算525本塁打の清原和博氏を父に持つ慶大・清原正吾は今秋に2本塁打。その動向が注目される。
週刊ベースボール