さらなる高みを目指す、竜のスラッガー・細川成也 2年目のジンクスより気になるものとは?
プロ7年目での素質開花
細川選手は2023年現役ドラフトで中日ドラゴンズへ入団すると、眠っていた長打力が開花。キャリアハイを大きく更新する24本塁打を放ち、プロ入り7年目で初となる規定打席にも到達した。 そして迎えたドラゴンズ2年目のシーズン。1月には、師と仰ぐイーグルス浅村栄斗内野手の自主トレに3年連続で参加。素質開花した細川選手にさらなる活躍を期待し、浅村選手はエールを送った。 浅村選手「今まで何してたんやっていうくらい、本当にもったいないと思っていました。今年はもっとパワーアップして日本を代表する選手になって欲しいと思います」 沖縄北谷キャンプでも連日のように日が暮れるまで打撃練習を続けた。それは現状に満足せず、さらなる高みを追い求める毎日だった。そして迎えたオープン戦。バンテリンドーム5階席への特大アーチを放つなど、3本塁打、8打点とともにリーグトップの成績を残した。首脳陣、そしてドラゴンズファンの期待は最高潮に達していた。
助けられたスラッガー2人からの言葉
しかし開幕3連戦で残した成績は12打数0安打。細川選手のバットから快音が響くことはなかった。初勝利が遠いチーム、そして自身もノーヒット。悩める大砲に声をかけたのは今季チームに加入した2人のスラッガーだった。 細川選手「中田(翔)さんからは"自分を変えずにやれば大丈夫"と、中島(宏之)さんからは"大丈夫だからまた頑張ろう"みたいな感じで声をかけてもらいました。そういう言葉をかけてもらえるだけで全然違いますし、本当に良かったと思っています」 たかが開幕からの3試合。ノーヒットだって構うものか。細川成也の力があれば、そのうちヒットは出るから大丈夫。自分を信じろ! 経験豊かなベテランスラッガーの温かい励ましは細川選手をおおいに奮い立たせ、サヨナラホームランへの呼び水となった。 細川選手「(結果が出て)率直に嬉しかったのが一番です。最後はホームランという形で結果にもなりましたし、優しい先輩方が多かったので、本当に良かったなと思っています」 プロ野球界隈でよく耳にする"2年目のジンクス"にもまったく気にしない細川選手。 細川選手「それよりも3年間はレギュラーをはらないと"本当のレギュラー"とは言われない。今年2年目は僕自身の野球人生で大事なシーズンになると思います」 真面目で人一倍練習をこなす細川選手。そのためスランプに陥ると考え込んでしまうことが多いのかもしれない。ただ三振、凡打を繰り返しても、ここ一番という打席で快音を放ってくれればそれで良い。記録よりも記憶に残る選手としてこれからもチームの勝利に貢献して欲しいと願う。スタートダッシュに成功したドラゴンズ、これから続く厳しい戦いに細川選手のバットは欠かすことはできない。相手投手をビビらせ、公式戦でも5階席への特大弾を何発も見せてくれ! 打て打て!細川成也! がんばれドラゴンズ! 燃えよドラゴンズ! 竹内 茂喜
CBCテレビ