「エアサスがもたらす極上の乗り心地や室内の上質感はメルセデスのGを上回る!」by 渡辺慎太郎 これが、ランドローバー・ディフェンダー110 V8に乗った自動車評論家のホンネだ!!
このご時世に5リッターV8とは驚きだ!!
今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! 世の中EVにまっしぐらのこのご時世に、5リッターV8スーパーチャージドを搭載したランドローバー・ディフェンダー110 V8に乗った佐藤久実さん、渡辺慎太郎さんのホンネやいかに? 【写真14枚】メルセデスGクラスの最強ライバル、ランドローバー・ディフェンダー110 V8の詳細画像はこちら ◆「元気の源」佐藤久実 一見して「タフさ」が伝わってくるディフェンダー。そして、クルマにとって、デザインがいかに大事かを実感する。まず見た目が気に入らないと、居住性はどうだろう、走りは楽しいかなって、その先の興味に進まないから。丸目ライトのフロントマスクはちょっとファニーフェイスなのに、垂直基調のスタイルは逞しく、でも、ちゃんとバランスされている。室内に入ると、タンレザーのインテリアが広がる。上質さがあり、快適でありながらシンプルで、過剰な豪華さがない絶妙なバランスが“ランドローバー”ブランドらしさを物語っている。 野太いサウンドでトルキーなV8エンジン、逞しいボディにふんわりした乗り心地の走りも快適だ。デザインもさることながら、本格的オフロード性能を備えるオールラウンダーとしての魅力も高い。 こんなクルマがガレージにあったら、天候など気にせず、いつでもどこへでも出かけられる。日常はもちろん、旅行やキャンプ、海や山へも。そんなライフスタイルそのものが、“元気の源”になりそう。 ◆「ハイブランドの登山靴」渡辺慎太郎 老舗SUVメーカーであるランドローバーは現在、レンジローバー、ディスカバリー、そしてディフェンダーの3本のプロダクト・ラインを展開している。公式には、レンジローバーはラグジュアリーと洗練性、ディスカバリーはレジャーと多用途性、ディフェンダーはデュアルパーパスと頑強性となっているけれど、靴に例えるとレンジローバーは革靴、ディスカバリーはサイドゴアブーツ、ディフェンダーは登山靴、みたいな感じかもしれない。 日本でもようやくディーゼル・エンジンが市民権を得てきたようで、ディフェンダーも90では68%、110では78%(2024年モデル販売構成比)をディーゼルが占めているという。 ここであえてのガソリンV8の追加導入にはちょっと驚いた。ただ、メルセデスの登山靴であるGクラスはV8をラインナップしており、ヤツと戦うにはV8も必要という判断なのかもしれない。V8を搭載したことで、ディフェンダーはこれまでのカジュアルな雰囲気に、重厚感や高級感がトッピングされた。エアサスがもたらす極上の乗り心地や室内の上質感はGを上回る。ハイブランドの登山靴である。 写真=郡 大二郎(メイン)/茂呂幸正(サブ) (ENGINE2024年4月号)
ENGINE編集部
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