【ユニコーンS回顧】ラムジェットが見せた“荒っぽさ”という魅力 異なる舞台で続く快進撃、大井2000mでも期待
東京ダービーで面白いサトノエピック
2着サトノエピックは522キロの大型馬で、連勝中の上がり600mは東京ダート2100mで36.9、中山ダート1800m38.9とスタミナを問う上がりがかかる展開で結果を残した。 今回もレース全体の上がり600m38.1と時計を要したことで好走できた。時計面に壁があるのは、地方のダートならマイナスにならない。 大井は昨秋、砂を入れ替えてから以前のような速い馬場になるケースは減った。今回は優先出走権を逃したが、東京ダービーに駒を進められればおもしろい。 3着は1番人気ミッキーファイト。こちらはサトノエピックよりさらに大きく、540キロで出走した。その割に器用さも感じるタイプで、時計への対応もある程度ありそうだ。 母系は3代母エアグルーヴだからダイナカール一族。トニービンの血にサンデーサイレンスという構成で、芝で結果を残しても不思議ではないほど。父がドレフォンなのでダートがベストだが、もう少し軽いダートでも好走できる。将来性なら、この馬も負けていない。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。新刊『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳