0→100km/hは1.5秒!? 英スタートアップが3億円オーバーのハイパーEV「サンドストーム」を発売へ
電動化が従来のパワートレーンを超えることを証明する
スペックは、0→100km/h加速が1.5秒、最高速は300km/h。航続距離500km(WLTP?)、バッテリー容量は115kWhと発表されており、急速充電器を使えば30分でSOC80%まで充電可能だという。 駆動は車両の前後に配されたモーターによって行われる。スピード、スタイル、そして持続可能なイノベーションを追及するアラルキス社のブランドアイコンとして、同社のスタートを世に知らしめる役割が与えられている。 アラルキス社が強調しているのは、何よりも従来のハイパーカー(EVを含む)では考えられない技術の革新だという。「電動化が従来のパワートレーンの性能水準に追いつくのではなく、それを超えることを率先して証明していく」ことをコミットしている。 0→100km/h=1.5秒という驚愕の加速性能はあくまで“効率”を追及した結果であり、目標ではないというのが同社の考え方だ。 モーターは単なる機械の枠を超えた存在であり、パワー、効率、イノベーションの限界を拡張するというコミットメントを象徴する。自社開発のシャーシはカーボンファイバーとアルミを組み合わせて、軽量化だけでなく並外れた剛性を実現しているという。
コレクターが欲しがる芸術作品を目指す
スタイルはどこからだれが見てもハイパーカー。スピードを求めていくとそのスタイルは「似たりよったり」になりがちだが、サンドストームは“宇宙からやってきたのではないか”と思わせるほど。美学と性能のシームレスな融合を目指した結果だという。コレクターの食指を動かすにふさわしい仕上がりは、高性能でありながらだれもが欲しがる芸術品になることを目指している。 と、ここまで「Sandstorm」のあらましを紹介したが、実は肝心の実車はまだない、とういう事実はお知らせしておいた方がいいだろう。ここに紹介している画像はすべてまだCGなのだ。この絵に描いた餅が本物の餅になるまで、まだしばらくの時間はかかりそうだ。 創業からまだ1カ月余りしか経っていないスタートアップが、ここまで進めた熱意は、ハイパーカーの世界に驚異のイノベーションをもたらす可能性もある。テスラやリマックもかつてはスタートアップと呼ばれた。アラルキスの健やかな成長(?)をこれから見守っていきたい。