のん主演×堤幸彦監督×柚木麻子原作。新人作家の下克上を描く「私にふさわしいホテル」
“文学史上最も不遇な新人作家”である加代子は、不屈の精神で逆襲に突き進む──。柚木麻子の文壇小説を、のん主演×堤幸彦監督により映画化した「私にふさわしいホテル」が、2024年12月より全国公開。ティザービジュアルが到着した。 新人賞を受賞したものの大御所作家・東十条宗典に酷評され、華々しいデビューが叶わなかった加代子。恨みを晴らすと誓いつつ、憧れの〈山の上ホテル〉に泊まるが、上階の客はなんと東十条だった。 大学時代の先輩である編集者・遠藤の手引きで、加代子は東十条の執筆を邪魔し、原稿を落とさせる。だがそこから加代子の不遇と試練はエスカレートし、東十条との対決は予期せぬ展開に。果たして加代子は文壇に返り咲けるか?
〈コメント〉
■主演:のん とてもやりがいのある作品でした。加代子の野心は手段を選ばない破天荒なもので、敵も味方も自分の目的のために仲間に取り入れていく姿はもはや清々しいと思いました。 この荒唐無稽で強引、爽快な物語はたくさんの人の元気と勇気を引っ張り上げる光になると思います。撮影は本当に楽しかった!加代子のような役柄は今まで演じてこなかった力強さがあり、無理矢理にでも自分の道をこじ開けて進むところは共感を覚えました。この作品を現場にいる全員が面白がって作っている充実感に満ちていて、映画の現場って本当に最高だな!と嬉しい気持ちでした。堤監督はカリスマ的存在だと思います。私も兼ねてより堤作品に出てみたいな、堤作品の中に入りたいなと願っていたので、夢のひとつが叶ったような感銘がありました。なのですごーーく緊張しましたし、浮き足立たないようにクールな自分を保ち、ポーカーフェイスで撮影期間を乗り切りました。台本で読んだシーンを色々な形で想像して臨むものの、思わぬ演出でびっくりさせられて毎日毎シーンわくわくしていました。P.S.現場で堤監督の駄洒落を聞けるのが楽しかったです。 ■監督:堤幸彦 原作が面白すぎるので、役者やスタッフと映画ならではの面白ポイントを探りながら、そしてなんとリアル山の上ホテルのロケとかがんばりながらわいわいとやっていたら、なんとも面白カワイイちょっと切ない映画ができてしまった!これはしかし主演ののんさんの力に拠るところも大きい。何を着てもどんな格好でも笑、のんさんは素敵な存在感の演技をする。こぼれそうなメヂカラ、大したマジックだ。ぜひ劇場でご覧あれ。いい気持ちになれますよ。 ■原作:柚木麻子 映画化のお話を聞いてとても嬉しかったのですが、加代子を演じても嫌われない俳優さんが日本にいるのかな?という懸念と、山の上ホテルさんから撮影許可がでるかという不安はありました。 けれどその不安は杞憂に終わり、のんさんの不敵な佇まい、そして山の上ホテル。デビューしたばかりの頃の自分を重ねて何度も泣きそうになりましたが、書店員さんの機嫌を必死にとる場面では、本当に涙がこぼれました。 山の上ホテルが休館となった2024年のクリスマスシーズンにぴったりな、華やかでちょっと苦くて、とびきりおもしろい文壇ピカレスクコメディになっています!
「私にふさわしいホテル」
原作:柚木麻子『私にふさわしいホテル』(新潮文庫刊) 監督:堤幸彦 主演:のん 製作幹事:murmur 配給:日活、KDDI ©2024「私にふさわしいホテル」製作委員会 公式サイト:watahote-movie.com