<一貫の春>センバツ・広島新庄 無観客試合 「残された2週間、頑張って」 選手ら気を引き締め /広島
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)の運営委員会が、無観客での開催を前提に準備することを決めて一夜明けた5日、6年ぶり2度目の出場を確定させている広島新庄の選手らは練習に汗を流した。新型コロナウイルスの感染を巡る状況は日々変化しており、運営委員会は開催の可否を改めて11日に協議する。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 広島新庄へは、4日夕に運営委員会の方針が伝わった。迫田守昭監督は北広島町にある室内練習場で、選手らに「考えていたスケジュールを変えざるを得ないが、残された2週間を頑張ってほしい」と訓示。記者団の取材に「もっと厳しい環境に置かれている出場校もある。チームの力を100%発揮できる試合ができるよう、準備していきたい」と気持ちを引き締めていた。 それから一夜明けた5日、チームは落ち着いた雰囲気でランニングなどの練習メニューをこなした。無観客試合を前提に準備するとの方針について、下志音主将(2年)は「うれしいけれど、大観客のなかでプレーをしたいという思いはある」と語った。 兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で19日の開幕が予定されるセンバツには、32校が出場。広島新庄は19日までを臨時休校としており、硬式野球部は朝夕に検温するなど部員の体調管理に配慮しながら、町内から出ずに練習を続けている。【手呂内朱梨】