数万円でクルマ……って魅力的だが大丈夫なのか? 激安中古車でも「巨大ゴミ」を掴まない方法と心得を達人が伝授!
激安中古車選びの方法とは
趣味性の高いクルマなどを所有していると欲しくなるのが、気軽に乗れる日常のアシ車だ。しかしアシ車にはそこまで費用をかけたくないということで激安車を探している人は多いことだろう。そこで、過去に激安車を乗り継いでいる筆者が、激安車を購入する際に注意したいポイントをお伝えしたい。 【画像ギャラリー】激安中古車が激安である理由 そもそも激安車を買うにも、中古車店を巡っていては、なかなか希望するものに巡り合うことは難しいのが実情。というのも、店舗は当然ながら利益を出さなければならず、店舗を維持していくにもコストがかかるため、必然的に車両価格は高くなるからだ。 また、店の評判というものも重要で、「あそこで買ったクルマがすぐ壊れた」という悪評を生まないためにもメンテナンスを実施するため、その分の費用も車両価格に上乗せになるワケだ。 そのため、購入コストを極限まで削るのであれば、個人売買やネットオークションなどで車両を購入するのが近道といえる。そのとき人気の高い車種を求めてしまうと、当然ながらスタート価格が高くなるため、不人気車を狙うのも鉄則だ。 そして、外装のキズや塗装の劣化などはある程度目をつぶるというのも大切だ。走行に支障が出るようなダメージは論外だが、走行に支障のないキズや凹み、塗装の劣化は購入価格を下げることができる歓迎すべきファクターだと考えたい。 気になるクルマが見つかったら実車を確認するのもマスト。実際にエンジンをかけたり触れたりして、違和感がないかどうかをチェックしたい。クルマに詳しくなくてもヘンな音がするとかヘンな臭いがするとか、雑に扱われてきた形跡のある個体は避けた方が賢明だ。 つまり、「一般的には不人気で、外装にダメージがあるものの機関には問題のない個人売買車両」というのが、もっとも安価に購入することができるものということになる。 ただし、個人売買で購入した車両はどこまでメンテナンスがなされてきたかハッキリしないものも多いため、購入後に消耗品一式は交換するくらいの覚悟が必要で、それ以外の部分にトラブルが発生しても、「購入価格安かったしな」の精神で乗り切れる広い心も持ち合わせておきたい。 そもそも格安で購入できる中古車は普通に店舗で購入する中古車よりもリスクにまみれており、当たりハズレの大きいギャンブルのようなもの。そのため、ハズレを掴んでしまっても笑って済ませることができる人でないと激安車をオススメすることはできないというのが正直なところだ。
小鮒康一