習主席、マカオ返還25周年式典に出席
【AFP=時事】中国の習近平国家主席は20日、特別行政区マカオの中国返還25周年の記念式典および岑浩輝(サン・ホウファイ)新マカオ行政長官(62)の就任式に出席した。 【関連写真】マカオの中国返還25周年の記念式典で新行政長官と握手を交わす習近平国家主席 岑氏はマカオがポルトガルから返還された1999年以来、マカオ終審法院院長(最高裁長官)を務めてきた。10月の行政長官選挙では唯一の候補として、中国政府に忠実な選挙委員400人から99%の票を獲得した。同氏は、返還後初の本土出身者の行政長官となる。 隣接する香港が、2020年の「香港国家安全維持法(国安法)」施行まで時に荒々しい民主化運動に揺れてきたのとは対照的に、マカオは中国政府にとって「一国二制度」の輝かしい成功例と目されている。返還後は世界最大級のカジノ都市となり、本土からの観光客にも人気だ。 習氏は18日の訪問開始時に「マカオは中国の手のひらにある真珠であり、私は常にその発展と全市民の幸福を願っている」と述べた。 人口68万7000人のマカオへの訪問者は、今年1~10月で2900万人を上回った。またマカオの国内総生産(GDP)は1999年の64億ドル(約1兆円)から、昨年は470億ドル(約7兆4000円)以上へと急成長しており、1人当たりの所得は中国国内で最も高い。【翻訳編集】 AFPBB News