「心配はありがたいが……」体操女子代表の衣装の”際どさ”を指摘するファンへの体操関係者のホンネ
キャプテン・宮田笙子(19)が飲酒・喫煙問題で出場を辞退し、パリ五輪を4人で戦った体操女子日本代表。彼女たちの団体戦は、8位入賞という結果に終わった。 【画像多数】「号泣のウラで…」柔道・阿部詩 ″合い鍵″半同棲のお相手は8歳年上「カリスマ美容師」 「想定外のトラブルに巻き込まれてしまった上、通常よりも1人少ない4人で競技を行わなければならなかった。4人にはSNS禁止令が出されていましたし、色々とやりにくかったでしょうね。 そんななかで予選を通過し入賞を果たしたことは、ある意味でメダルよりも価値の高いこと。その証拠に、競技を終えた彼女たちの表情は晴れやかで、メンバーの一人である岡村真(19)は『悔しさもあるけれど次に繋がるいい経験になった』と前向きに振り返っていました」(現地で体操を取材した記者) 全世界の体操ファンを魅了する演技を披露してくれた日本代表の4人に対して賞賛の声が集まる一方で、SNS上では彼女たちを心配する声も上がっていた。 「女性を中心に、日本代表の4人に対して『ユニフォームが際どすぎるのでは?』と懸念する投稿が散見されました。たしかに彼女たちが着用しているのは、伝統的なレオタードで脚を全て見せるユニフォームです。 スポーツ界では、女性アスリートの競技風景が性的な画像として拡散されるケースが相次いでいる。こうした背景から、足首まで覆う『ユニタード』を着用する選手も増えつつあります。実際、東京五輪ではドイツ代表が全員ユニタードで試合に臨んでいました」(スポーツ紙デスク) 今回のパリ五輪でも選手たちは、レオタードかユニタードを選んで着用することが許されている。では、いったいなぜ日本代表はファンが心配するレオタードを選んでいるのだろうか? 本誌記者の疑問に対し、日本体操協会関係者はこう話す。 「単純に、慣れていないんですよ。彼女たちは幼い頃からレオタードで演技を続けてきています。五輪出場レベルの選手にとって、一般人は気づかないレベルの小さな差も、競技に大きな影響をもたらす要素。身につけるユニフォームが変われば、違和感は拭えません。ユニタードの性能は良く、着用したからといって体の可動域が狭まるとか、動きにくいといったことはないようですが、それでも慣れ親しんだレオタードのほうが楽なんです」 では、五輪が始まるずっと前からユニタードを着用し、少しずつ慣れていけばいいのではないだろうか。関係者は続ける。 「でも、選手がすでに快適だと感じているのに、競技をしていない我々が『性的な目で見られるかもしれないからユニタードにしなさい』と言うのはおかしな話じゃないですか。そもそも、言葉を選ばず言えば体操は見られてナンボの競技です。もちろん偏った見方をするのは許せませんが、露出した筋肉や、脚のしなやかな動きも、体操の重要なファクターなんです。 最終的に選ぶのは選手たちですから、我々はそれを尊重するだけ。心配していただけることはありがたいですが、真剣に競技する世界です。むしろ、共に戦ってきた勝負服に誇りを持っていると思います。『性的な目で見られる可能性があるから、選手たちのユニフォームを変えろ』なんて、アスリートが屈してるみたいじゃないですか。アスリートはなにも悪くないのだから、好きなように戦わせてほしい。もちろん、彼女たちがユニタードを選ぶなら、それを認めない理由はありません」 ファンの懸念を跳ね除けるような溌剌とした演技を見せてくれた日本代表の4人に、まずは敬意を表したい。
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