“大麻グミ”違法に? どんどん出てくる合成化合物…“いたちごっこ”どうする? 【#みんなのギモン】
■大麻グミ 体内に入れるのは“自ら人体実験に飛び込む危険な行為”
実際に口にしたとき、どのような危険性があるのでしょうか。 薬物鑑定に詳しい法科学研究センターの雨宮正欣所長は、大麻グミを体内に入れるのは「自ら人体実験に飛び込んでいくような危険な行為」だといいます。 というのも、まだ危険性が十分解明されていない段階なので、体に入れると予想しえない症状が出る危険性があるからです。 さらに、グミの形をしていると、お菓子のグミと見分けがつかないので簡単に食べてしまうように、「危機意識が薄れてしまうことも危ない」といいます。
■“いたちごっこ”止められる? 専門家「危険ドラッグと思うべき」
今回、新たに「HHCH」が指定薬物となりました。しかし、合成すれば、大麻に似たような特性を持ちながら規制対象にならないものが、また作られてしまいます。つまり「いたちごっこ」になってしまうという現状があります。 そこで厚労省が「速やかに検討する」としているのが「包括的な薬物指定」、つまり「幅広く、指定する」と言っています。大麻に含まれる“有害成分と似た”構造を持つものは、幅広く規制をしていく、という考え方です。 ただ、雨宮さんは「包括指定には時間がかかる。限度がある」といいます。つまり「どこまでが有害かの判断に時間がかかる」といいます。 また「現時点で規制されていないからといって、まったく安全とは言えない。大麻グミではなく“危険ドラッグ”と思った方がいい」「薬物使用の入り口、つまり“ゲートウエードラッグ”になる危険性を強く意識すべきだ」と話しています。
■大麻事件で検挙が急増 20代以下が約73%…中高生も191人
大麻そのものも、若者に広がっています。警察庁の最新のデータによると、今年の1月から10月までに大麻事件で検挙された人を年齢別に見ると、「20代以下」が実に約73%にも上っています。しかも、このうち中学生・高校生が「191人」も含まれていて、今年に入って急増しています。 ◇ 興味本位で近づいてしまう子どもたちや若者たちに「一度手を出したら大変なことになる」と、大人の側からどう伝えていくかも問われています。 (2023年11月22日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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