大東銀行、経常収益微減 中間決算、連結自己資本比率0.34ポイント増
大東銀行が8日発表した2024年9月中間連結決算は、経常収益が65億2000万円(前年同期比0.8%減)、経常利益が13億5300万円(同9.0%増)、純利益が9億1700万円(同7.1%増)の減収増益となった。貸出金利息など資金運用収益は増加したものの、役務取引等収益の減少などで減収につながり、国債等債券売却損などが減ったため経常費用は減少し増益となった。 本業のもうけを示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は10億9000万円(前年同期比1億1600万円減)と減少。貸出金残高は事業性貸出が減少し6502億円(同36億円減)となった。連結の自己資本比率は24年3月期比で0.34ポイント増の9.95%で、国内基準4%を上回る高い健全性を維持した。 郡山市の本店で記者会見した鈴木孝雄会長・社長は金利上昇の影響を問われ「不良債権が増えるような状況にはなく、追い風だ」と説明。一方、金利上昇が続けば倒産が増加するとの見立てを示し「(現状では)大規模倒産はないが小規模倒産が増加している。地域のお客さまを全力で支援していく」と述べた。
福島民友新聞社