「メジャー初優勝」と「パリ五輪出場」を目指す畑岡奈紗。オフの課題は「体の回転を止めないで打つドローボール」
11月23日に帰国した畑岡奈紗は翌日、今年からスポンサー契約した「ヒルトングランドバケーションズ」(PGM石岡GC)のイベントに参加。今年1年を振り返りながら、来年の米ツアーやパリ五輪に向けての意気込みなどを語った。
2023年はメジャー初優勝にあと一歩……
今季の成績は、2位に終わった最終戦や4位の全米女子オープンなど、あと一歩優勝に届かない試合が続いた。しかし、未勝利ながらも賞金ランキングは昨年と同じ8位。 米女子ツアー参戦から7年目で、生涯獲得賞金記録が855万4845ドルとなり、宮里藍が12年間プレーして獲得した830万2365ドルの記録を塗り替えた。 今年1年を振り返った畑岡は、 「勝てなかったのがすごく悔しいです。年間最低でも1勝、『毎年1勝』を目標にしていたので、最後の試合もチャンスがあったし、優勝争いも何度もありました。すごく調子がいい試合は少なかったですが、スコアをまとめられて、いい順位で上がれる試合もあったので、それはよかったです」
2年前に笹生優花に次ぐ2位で悔しい想いをした全米女子オープン。今年は、最終日単独トップでスタートしたもののスコアを3つ落とし、逆転を許してまたも戴冠を逃した。 また、エビアン選手権は最終日2位スタートで3位、全英女子オープンは初日7位スタートで11位に終わった。 ただ、畑岡にとってのメジャーは、優勝に手が届かない大会ではない。 「メジャーでも優勝争いは近いところにいる感覚があるので、来年もチャンスをつかめるようにオフを頑張りたいです」
畑岡はスウィング改造に取り組んでいる。 以前はインパクトの瞬間に"ジャンプ"しながらボールをつかまえにいっていたが、そのジャンプを抑えて、強いボールが打てるようにチェンジした。 「スウィングはちゃんと左に振り切って、ドローとフェードを打ち分けられるように取り組んでいます。いままでは体を止めてドローを打っていたのを、回転を止めずに打たないと安定したボールが出ません。ただその感覚がよくなってきたので、来年は自信をもってプレーできるようにしたいです」