「い・ろ・は・す」は、なぜトマト味を選んだ? 企画マネージャーに聞く
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2009年の発売以降、ブランド全体で累計35億本を売り上げているペットボトル飲料水「い・ろ・は・す」。その新商品として、 「い・ろ・は・す とまと」が発売された。「い・ろ・は・す」では、これまでに、愛媛県産温州ミカンのエキスが入った「い・ろ・は・す みかん」や、長野県産ふじリンゴのエキスが入った「い・ろ・は・す りんご」が販売されているが、今回は、初の野菜フレーバーとなる。なぜ、トマトなのか。日本コカ・コーラ株式会社で、「い・ろ・は・す」ブランドの企画マネージャーをつとめる田中学氏に話をきいた。
■田中さんのお仕事は? 「企画」という立場から、「い・ろ・は・す」ブランドにかかわっています。具体期には、製品開発だったり、テレビCMなどのコミュニケーションの企画開発をしています。 ■「フレーバーウォーター」とは? 大きく言うと天然水に味がついているもの、ということですね。「い・ろ・は・す」ブランドでいえば、2010年に、「い・ろ・は・す みかん」を出して非常にヒットしました。その後に「い・ろ・は・す りんご」、そして、今回の「い・ろ・は・す とまと」になります。 ■味は田中さんが決めるのですか? そうですね。何度も試作品を飲んで確かめて、「これがいいだろう」とやっていきます。これぐらいの大きな製品になると、自分だけの舌では味を決められないので、消費者に飲んでもらい、きちんと調査をしてから世に出て行く、という流れになります。 ■試作品では、「ウゲえ~」という消費者の反応もあるんですか? あります(笑)。こんなものは飲んでられないって(笑)。できるだけ、こちら側で絞りますけど、たまにそういうことはありますね。
リツイート数は最高記録
■今回のトマト味、新商品情報を発表したときの反応は? 非常に反応が良かったですね。発売前にツイッターで情報発信したんですが、通常、弊社の新商品のツイートですと、「リツイート(RT)」の数は、だいたい3000から4000ぐらいなんですが、今回の「い・ろ・は・す とまと」は、1万9000以上のリツイートがあったんです。これは、過去最高の数字です。 ■どんな評価でしたか? 発売前は、単純にトマト味ということへの驚きや、味を試してみたいという反応が多かったですね。発売後は、我々が狙っていた、「トマトの甘み」を評価してくれたものも多かったですね。 ■狙っていた「トマトの甘み」? 通常のトマトジュースだと、甘くなくて、塩っぱい味をイメージされると思いますが、「い・ろ・は・す」ならではの、フルーティーな甘みを出そうとしたのです。