流行語大賞候補に「ふてほど」 17冠表彰ラッシュの超話題作 「倍返し」以来11年ぶりドラマ関連大賞へ
年末恒例の「2024ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の候補30語が5日に発表され、俳優の阿部サダヲ(54)主演で今年1月期に旋風を巻き起こしたTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)の略称「ふてほど」がノミネートされた。 候補30語にはドジャースの大谷翔平投手が達成した米大リーグ史上初の快挙「50-50」やパリ五輪で誕生した名言、政治関連から「裏金問題」や、社会問題化した「カスハラ」「コンビニ富士山」など今年を象徴するワードがズラリと並んだ。 ドラマ関連からは「ふてほど」のほか、NHKの朝ドラ「虎に翼」で伊藤沙莉が演じた主人公・寅子のせりふ「はて?」や、Netflixオリジナルドラマ「地面師たち」の名ゼリフ「もうええでしょう」がノミネートされた。 「ふてほど」は宮藤氏がオリジナル脚本を手掛けたヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の宮藤氏&阿部&磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりにタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまった“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与えた。 毎回、昭和と令和のギャップなどを小ネタにして爆笑を誘いながら、「多様性」「働き方改革」「セクハラ」「既読スルー」「ルッキズム」「不倫」「分類」、そして最終回は「寛容」と社会的なテーマをミュージカルシーンに昇華。コンプラ社会に押し付けがましくなく一石を投じる宮藤氏の意欲的な筆が冴え渡り、SNS上で大反響を呼んだ。 「ふてほど」はギャラクシー賞をはじめ、ザテレビジョンドラマアカデミー賞や放送文化基金賞、ATP賞テレビグランプリなど数多くの賞を受賞。 10月28日に発表された「東京ドラマアウォード2024」で作品賞(連続ドラマ部門)優秀賞、脚本賞(宮藤官九郎氏)、演出賞(金子文紀監督)、主題歌賞(Creepy Nuts「二度寝」)を受賞し、17冠の表彰ラッシュで話題となった。 ドラマ関連の流行語大賞受賞は、2013年に大賞に輝いたTBS日曜劇場「半沢直樹」の名ゼリフ「倍返し」を最後に年間大賞に選ばれていない。11年ぶりの快挙となるか、注目が集まる。 大賞とトップ10は12月2日に発表される。 ▽ノミネート30語リスト(50音順) アサイーボウル アザラシ幼稚園 インバウン丼 裏金問題 界隈 カスハラ コンビニ富士山 侍タイムスリッパー 初老ジャパン 新紙幣 新NISA ソフト老害 トクリュウ 南海トラフ地震臨時情報 猫ミーム はいよろこんで 8番出口 はて? BeReal 被団協 50-50 ふてほど Bling-Bang-Bang-Born ブレイキン ホワイト案件 マイナ保険証一本化 名言が残せなかった もうええでしょう やばい、かっこよすぎる俺 令和の米騒動