スタート前のショット、アプローチ、パット練習。ベテランシングルが考えるコースでの作法とは?【参上! ゴルファー応援隊】
ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「スタート前の練習作法」がテーマです。
スマートに振る舞うことが肝心
いよいよゴルフのベストシーズン到来ですね。これから年末にかけては一年で一番ゴルフ場が賑わう時。プレーの進行も気になりますが、スタート前の練習場も混雑します。 そんな時こそ自分はもちろん、他人にも不快な思いをさせることなくスムーズに、スマートに振る舞いたいものです。 今回は、スタート前の練習場での作法について考えていきましょう。 まずはドライビングレンジ。 ボールは専用の練習コインを買って、自販機で出すというところが多いと思いますが、コースによって様々です。練習場の受付でサインする方式のところもありますから、ホルダー番号もきちんと確認し、あたふたして後ろの人を待たせたりたりしないようにしたいものです。 混雑しているコースでは打席も満杯で、前の人が空くまで待たされる事もあるかも知れません。この「待ち方」に要注意、コンビニやスーパーの様に一列に並ぶ場合と、それぞれの打席の後ろで待つ場合があるからです。 他の人の様子をよく見て、知らずに割り込みなどという無作法は避けたいものです。また、打席の真後ろで待つ場合は、「次いいですか?」と一言声をかけるようにすると、無用なトラブルを避けられます。 もう一つ、混雑時に絶対止めて欲しいのが、打席に入ってからのウォーミングアップです。きっとまわりのゴルファーもスタート前に待たされて、少なからず焦っていることでしょう。こんな時、打席に入ってからストレッチや素振りを繰り返す人がいますが、本当に止めて頂きたい。準備運動は待ち時間を使って行い、待っている人が居る時には出来るだけ速やかに練習を済ませ、打席を空けてあげるようにしましょう。 次にアプローチ、バンカーの練習場です。 これもコースによって様々な決まり事があります。注意書きなどをよく確認してから練習を始めるようにしましょう。 なかには、自分のボールは使えず、備え付けのボールを使わなければいけないコースもありますし、マイボールの数も3個以内、などと規制しているところもあります。 そして混雑時に気をつけたいのが打球事故。 短い距離でもハーフトップしたボールは当たれば結構痛いですし、バンカーからのホームランも人に当たればかなり危険です。打つ方向とその奥に人が居ないかをよく確かめてショットするようにしましょう。 またボールを拾うためにグリーンに近づく際には、他のプレーヤーのプレーのラインを意識した上で移動する気遣いを。他のプレーヤーがどんな距離の練習をしようとしているのかを意識すると自然と譲り合う気持ちが生まれ、トラブルなく利用出来ると思います。 最後にパッティンググリーン。 混んでる時は、どうしてもカップの周りに人が集中してしまいます。こんな時、私なら無理にカップを狙わず、空いたスペースでボールを転がしてタッチを確認。仕上げに3、4球だけ1mのショートパットでカップを狙って終わり。こんな使い方をします。 目標が欲しい時は、グリーンの隅にティーを刺してそれを狙って打ったりします。やはりグリーンでも譲り合いの精神が大切。自分の練習に没頭しすぎて、他のプレーヤーに迷惑をかけないようにしたいものです。 朝のスタート前は何かと気忙しいもの。今頃のベストシーズンならどこのコースも人であふれているのが当たり前。時間と心に余裕を持って、プレーまでの時間をスムーズ&スマートに過ごしてもらえれば、きっと素晴らしい一日になることでしょう。
ゴルファー応援隊長・マツケン