「遅霜や高温に気が抜けない」桃畑はあっという間に満開 品質の高い実を届けるため摘花は大忙し
松川村の安曇野ちひろ美術館近くにある桃畑が満開となり、鮮やかなピンク色に染まっている。23日は農家が黙々と摘花作業を進めていた。 【写真】品質の高い桃を育てるため、はしごに登って黙々と行う摘花作業
平林史江さん(64)が営む約50アールの農園には「長沢白(はく)鳳(ほう)」などが植えられている。平林さんはこの日、家族ら3人と作業。はしごに上り、枝先などの花を素早く摘み取っていった。
平林さんによると、例年より10日ほど早く開花した。通常はつぼみのうちに摘み取るが、暖かな陽気が続いた今年はあっという間に満開となった。
ここ数年、遅霜や高温などの影響に悩まされているといい、平林さんは「気が抜けないが、天候が安定して品質の高い桃を届けられたらいい」と願った。収穫は7月下旬から始まる見通しだ。