鈴木大介

　試合に負けても、流儀は守った。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」10月24日の第2試合。BEAST X・鈴木大介（連盟）が“見せ牌”のロン牌を見逃し。試合後に本人の説明を聞いた視聴者からは「ファンになった、漢だ！」「俺は応援するぞ！がんばれ！」など多数の反響が集まった。 【映像】一体何が？“無念”アガらずの選択…実際の様子 　南1局、ラス親の鈴木大介はTEAM雷電・本田朋広（連盟）の先制リーチに終盤追っかけリーチ。流局直前でアガリ牌が本田から打たれたが、これにロンをかけなかった。想定外の出来事に視聴者からは困惑の声が上がり、放送席も事態を掴めずに試合は終了した。 　試合後、鈴木大介はインタビューでこの出来事を説明。きっかけは「3列目に入った時」にあったとして「自分の山を引いた時に、自分のツモのラインに入っている上ヅモの6索をこぼしてしまい…」と語った。またその上で「集中力が切れた麻雀を打ってしまい、申し訳なかった」と謝罪した。ルール上、こぼれた牌でアガることは問題ないが、見せた以上はその牌ではアガれないという“流儀”を鈴木大介は貫いた。 　この顛末に視聴者からは「切り替えましょー！」「次がんばれ！！」「ある意味プロらしい見逃しだったんですね」「フェアプレー精神は見習いたいわ」と賛辞が多数寄せられていた。 　またこの試合を解説していた石橋伸洋（最高位戦）は「そもそも“見せ牌”というルールはない。アガるかアガらないかというのは選手のポリシー。今後“見せ牌”があるかもしれませんが、アガって大丈夫なので、その辺は視聴者の皆さんにご理解いただければと思います」と説明していた。 　試合後、控室に戻った鈴木大介。すぐさま「すみません、申し訳ございませんでした」とチームメイトにも謝罪した。感想戦の合間には菅原千瑛（連盟）が「こぼしたのがわからなくて『やった！ん？』って…」と、当時の控室の様子をありのままに語っていた。 　さらに対局終了直後に、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）が「大介さんは待ち勘違いしてたわけじゃなくてたぶん6sをこぼしてしまってて見逃したんじゃないかな」と自身のX（Twitter）で持論を展開していた。 ※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ　2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 （ABEMA/麻雀チャンネルより）