発達凸凹っ子の“小1の壁” 、かんしゃくや言葉の遅れ…「みんなと違う」子の就学前の心配事や対応は?
新年度が始まり就学や進級を迎える時期。生活の中で「みんなと違う」困りごとを抱える子の親御さんもいるのでは。我が子の発達が気になり、不安を抱えた時にはどのような行動をしたらいいのだろうか。2人の息子さんを育てるまりつんさん(@manmaru441)は、かんしゃく持ちの長男くんは就学を前に、発達外来を受診したという。 【写真】「小1の壁」保護者の困りごとは、圧倒的…保護者が望む夏休みの過ごし方1位
■かんしゃくがひどく小児科に相談、そこから発達外来へ
――長男くんはどんなお子さんですか? 【まりつんさん】基本は優しくて控えめで、怖がり。『ドラえもん』に出てくるのび太くんのような男の子です。その反面、完璧主義な部分があり、自分が思い描いたとおりにできないと機嫌が悪くなってしまうことも…。周りが『それで大丈夫だよ』と伝えても、本人的には納得しておらず怒って泣いてしまうこともあります。 ――そんな長男くんが発達外来を受診するきっかけは? 【まりつんさん】3歳の頃、かんしゃくがひどく、言葉が遅めでした。保育園の先生から、かかりつけの小児科へ相談してみるのもいいのでは? と助言をいただき、持病で通院していた大学病院へ相談。その流れで院内にあった発達外来を受診することとなりました。 ――先生からはどんな話がありましたか? 【まりつんさん】かんしゃくがひどい理由として挙げられたのが『言葉が遅い』『自分の気持ちを言葉で表すことが苦手』、この2点でした。これらが原因で、泣いたり騒いだりして表現するかんしゃくにつながっているとわかりました。 ――受診後に自宅で実践していることがあるとか? 【まりつんさん】かんしゃくを起こしているときは(安全を確保しつつ)『無視する』ということを教えてもらいました。“無視”というと聞こえはよくないですが、『クールダウンの時間を設ける』という意味だそうです。発達外来でペアトレーニング教室という講座を受け、そこで臨床心理士さんに教えていただきました。 ーー親としては、ついつい声をかけてしまいがちですが…。 【まりつんさん】本人の気持ちを落ち着かせる時間が必要なんだそうです。かんしゃくを起こしていても、相手しないで放っておくことで、1人になって落ち着ける。実際に、自宅で実践してみたんですが、はじめは『無視する』ことが難しくて…。でも、私が家事に集中したり少し放っておくと、自然と1人で気持ちを取り戻せるようになってきました。あくまで長男の特性の場合ですが。