「あちこちへ避難指示、玩具になったよう」 ガザ住民は精神的にも疲弊
パレスチナ自治区ガザ最南部ラファ。避難先に指定されているマワシ地区に住むパレスチナ人は、イスラエルの攻撃が続く中で6月13日、再び荷物をまとめなくてはならなくなった。7回目の避難だという人もおり、ある住民は絶えず逃げ続けることに「精神的に疲れている」と語った。 パレスチナ自治区ガザ南部のラファ。イスラエル軍の陸海空からの攻撃が続き、住民はまたもや避難しなくてはならなくなった。 ラファには避難民が100万人以上いたが、ハンユニスなどに移動している。 ガザ住民のサーミさん 「9カ月、避難を続けている。ラファには8カ月いたが、1カ月半後にはまた移動させられた。 もうこれ以上は無理だ。神よ、北部の人々も守って欲しい。人々の状況は同じようにひどい。 毎日のように、『明日は停戦交渉がある』と聞く。この問題を解決して欲しい。 毎日砂を食べ、砂の上で寝ている。皆、食べていない。生きる勇気をくれるものが何もない。罪深いことだ。 世界は、私たちやイスラム教徒の状況を見るべきだ。 毎日『交渉中、交渉中』と言うが、誰に向かって嘘をついているのか。 この問題を解決して欲しい。私たちは精神的に疲れている。 ハンユニスへ行かされたり、ハンユニスからラファへ行かされたり。自分がおもちゃのように感じる」 (ナレーションなし)