大沢たかお、『キングダム』自身最後の舞台挨拶 王騎は「自分が一番理解している自信がある」
王騎将軍という役について「監督よりもプロデューサーさんよりも、自分が一番理解しているという自信があります。原作者である原泰久先生にも自信を持って『僕の方が先生よりも王騎に対して詳しい』と言えるぐらい愛した存在でした」と語った大沢。
~以下、ネタバレを含みます~
そんな大沢に、原作者である原から「映画『キングダム』シリーズは、4作を通して大将軍・王騎の死までを描くプロジェクトでもありました。僕自身思い入れの強かった王騎をここまで見事に演じていただけて、原作者としてこれ以上に嬉しいことはありません。実写版王騎は、間違いなく邦画史上に残る人物になったと思います」とメッセージが寄せられると、大沢は「原先生が生み出した『キングダム』を実写化させていただいたこと、自分を信じて登用してくれたことにも感謝しています」としみじみ語っていた。
最後に、大沢は「自分の伝えられることは、言葉だけではなく、芝居でも現場のやり方でも、もう伝えることはないというぐらい全部伝えたつもりです」と山崎にメッセージを送ると「彼の(『キングダム 大将軍の帰還』の)初日の舞台あいさつの姿を見て、自分が引く時が来たんだなというのを感じたんです。それは嬉しさもあり、寂しさもあったのですが、そこで僕はもう『キングダム』の舞台あいさつに立つことはないと決めていて、スタッフにも『もう自分は出ないので』と伝えていたんです」と裏話を披露する。
それでもこの日、大沢は舞台あいさつに立った。「おかげさまで想像を超える数字を出し、たくさんの方から応援のコメントもいただきました。このままフェードアウトするのもいいけれど、ちゃんと感謝を伝えられたらいいなと思って、この場を設けていただいたんです」と登壇した理由を説明する。
そして満員の会場を見渡した大沢は「とてもいい時間でした。(『キングダムの』)これから先のことは僕にはわからないけれど、(山崎は)本当のリーダーだし、主役だしみんながついていく存在。最初からそうだったけれど、どんどん立派な男、そして俳優さんになっていきました。一緒に切磋琢磨してきた誇りに思える彼が、これから頑張ってくれる姿を劇場で見させてもらうし、さらに世界に向けて羽ばたいていってほしい」とエールを送っていた。(磯部正和)