【解説】混戦続く自民党総裁選挙 「三つ巴の戦い」どうなる?
鈴江キャスター 「では、2つめの疑問。なぜ…自民議員『40人急増』? これはどういうことでしょうか?」 平本記者 「自民党議員は368人です。しかし、取材をしていると計算で410人、40人以上多くなってしまう現象が起きています。何の数字かというと、各陣営が取材に対して答える“うちは何人の議員票を固めた”という数で、これが410人になってしまうのです」 鈴江キャスター 「つまり重複している議員票があるということでしょうか?」
平本記者 「これは、各陣営が自分に『都合良く』見積もっていることが原因なんです。日本テレビの取材で確定した陣営ごとの支援する議員の票数よりも、陣営が主張している票数が多く、各陣営が主張する数を足すと、実際の議員数より多くなってしまうわけです」 「なぜこうしたことが起きるのか、取材をしていると、次のような声を聞きます。態度未定の参議院議員ですが『昨日も5、6陣営から電話がかかってきた。どこを支持するなんて言えないけれども、言わないと相手が電話を切ってくれないから、最後は面倒くさくなって応援してます、くらいは言っている』『自分が、いくつかの陣営でダブルカウントされているかもしれない』と話していました。こういうこともあるので、勝敗の行方は確実に議員票を固めているかどうかが、カギを握りそうです」
鈴江キャスター 「そして3つめ。最後は『なりふり構わず』戦略、ということですが、新たな動きは何か入ってきてますか?」 平本記者 「各候補の新しい動きの情報が入ってきています。まもなく石破さんが麻生副総裁の元を訪れるという情報が入ってきました。支援を求めるものとみられています」 「25日、26日と、特に石破さん、小泉さんの『派閥の重鎮詣』が激しくなっています。他の陣営からは、小泉陣営に対して『刷新感を売りに、派閥に最も距離を置いていたのに、今は一番近づいている』という声が出ています。これに対して、小泉陣営幹部は『ここまできたら勝つためにどんな手段でも使う』と話しています。議員票をめぐる、なりふり構わない攻防が、最後まで続くことになりそうです」 (9月26日午後5時30分ごろ放送『news every.』より)