「東京大空襲」から70年 どんな空襲だったのか 早稲田塾講師・坂東太郎のよくわかる時事用語
その間に首都東京はめざましい復興を遂げていきました。いったん焼け野原になった後での復興なので結果として大空襲のつめ跡を残すというより消し去っていく方向に進んでいき、正確な記録を多数残すといった作業が後回しになったのは否めないでしょう。 でも、たった2時間の空襲で10万人の命を奪った悲惨さは今も昔も変わりません。イデオロギーを超えて「あの空襲は何だったのか」を考えるのは日本だけでなく世界中で意味のある行為です。忘れたくないものです。
--------------------------------------------------- ■坂東太郎(ばんどう・たろう) 毎日新聞記者などを経て現在、早稲田塾論文科講師、日本ニュース時事能力検定協会監事、十文字学園女子大学非常勤講師を務める。著書に『マスコミの秘密』『時事問題の裏技』『ニュースの歴史学』など。【早稲田塾公式サイト】