6区が勝敗を分ける箱根駅伝V行方。青学大は逃げ切れるのか?國學院大、東海大の逆転可能性は?
青学大とのタイム差を考えると、まずは6区で確実に詰め寄りたい。3年連続で好走(前回は58分06秒の区間2位)した中島怜利(4年)がエントリーから外れたため、青学大と同様に6区は新たな選手が出走することになる。両角監督は、「58分30秒」で走れる選手がいるというが、シナリオ通りになれば、反撃のチャンスが出てくるだろう。 7区もしくは9区に「6区以外なら区間記録を狙える」と豪語する阪口竜平(4年)が万全な状態で入ることができれば、区間記録を持つ8区小松陽平(4年)との2区間で一気に詰め寄ることが可能だ。あとは起用予定だという主将・館澤が何区に入るのか。 「タイム差的には10区で逆転できるくらいでしょうか。相手にもよるんですけど、9区終了時で1分差なら希望が持てるんじゃないかなと思います。ドラマは最後に待っているかもしれませんよ」と両角監督はニヤリと笑った。 往路で3分差以上をつけられての大逆転は第63回大会(1987年)まで遡らないといけない。青学大が絶対優位のなかで東海大はどう戦うのか。ドラマはまだまだ終わらない。 (文責・酒井政人/スポーツライター)