6区が勝敗を分ける箱根駅伝V行方。青学大は逃げ切れるのか?國學院大、東海大の逆転可能性は?
そこで3校の復路オーダーを確認して復路の戦いをシミュレーションしてみたい。 【青学大】6区谷野航平(4年)7区中村友哉(4年)8区岩見秀哉(3年)9区神林勇太(3年)10区新号健志(3年)補欠:早田祥也(2年)湯原慶吾(2年) 近藤幸太郎(1年)中倉啓敦(1年) 【國學院大】6区島崎慎愛(2年)7区木付琳(2年)8区河東寛大(3年)9区中西唯翔(1年)10区高嶌凌也(3年)補欠:茂原大悟(4年)臼井健太(3年)藤村遼河(3年)殿地琢朗(2年) 【東海大】6区羽田智哉(4年)7区松崎咲人(1年)8区小松陽平(4年)9区米田智哉(3年)10区郡司陽大(4年)補欠:阪口竜平(4年)館澤亨次(4年)松尾淳之介(4年)市村朋樹(2年)竹村拓真(1年) 青学大は往路に主力をつぎ込んでおり、原監督は、「復路は5人ともほぼ初出場になるので、不安は不安です。その分4年生を起用予定の6区と7区でまずはリードしたい。6区は58分台の走力は持っているのでやってくれると思います」と話す。 6区は区間記録保持者・小野田勇次(トヨタ紡織)が卒業。原監督の読み通り、谷野が58分台で走ることができれば、後続に急接近される心配はない。むしろリードを拡大することも可能だ。6区で國學院大と東海大を上回ることができれば王座奪回へ大きく前進することになる。 トップを1分33秒で追いかける國學院大は、7区以降の戦力は青学大より落ちる。前田監督は冷静で、「総合3位以内という目標を掲げていますので、それに向けたプランニングをして、明日の大手町は笑顔で終わりたい。ポイントは6区ですね。青学大は往路がこれだけいいということは復路も相当に状態がいいと思います。ただ青学大は6区が初めて下る選手ですし、東海大も初めて。6区が終わってからの位置で戦う場所が見えてくるのかな。島崎も悪い状況ではないので、思い切ってやらせたい」と話す。1万m28分台の島崎で攻め込み、優勝争いに食らいつきたい。 連覇を目指す東海大は青学大と3分22秒差。 「トップと70~80秒でと目論んでいたので、それからすると大きく開いてしまった。交代枠を3枚残しているわけですけど、入っている学生にも調子のいい者がいますので、3枚使うかどうかは、じっくり決めたいなと思います」と両角監督は具体的な戦略を明かさなかった。順当なら9区の交代は濃厚で、6区と7区でも変更の可能性がある。