初めて車を購入します。自動車税を少しでも節約したい場合、何月に購入したらよいですか?
車を購入すると必ず自動車税がかかります。購入する車によりかかる自動車税は異なりますが、毎年支払わなければいけないため、少しでも安く抑えたいと考えている方もいるでしょう。 そこで今回は、車を購入する際にかかる自動車税を安く抑えられる方法をご紹介します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
いつ車を購入すると自動車税はお得になる?
自動車税は4月1日時点で車を所有している方に課され、5月末までに1年間分をまとめて納めなければいけません。 年度途中で車を購入した場合は、購入した翌月から翌年の3月末までの分を月割りで納める必要があります。購入時期を基準に納付金額が決まることから、購入月が直接的に自動車税を抑える対策にはなりづらいでしょう。 しかし、月割りでの納付となるため、月末で購入するよりも月初で購入した方が支払う額は同じでも乗車期間が長くなり、お得になる可能性があります。 仮に6月1日に購入しても6月30日に購入しても同額の自動車税がかかるため、6月1日に購入した方が1ヶ月分をフルで活用できます。 また、軽自動車の場合も同様に4月1日時点で所有している方に対して軽自動車税がかかりますが、月割りで納付制度はありません。つまり、4月2日以降に購入すれば1年間の軽自動車税を支払わなくて済むのです。もし、軽自動車を新車で購入を検討されている方は、課税される4月1日を避けてそれ以降で購入すると、お得になるでしょう。
購入月以外で自動車税を安くする方法
自動車税の安い車を選んだり、制度をうまく活用したりすれば、購入する月以外でも自動車税を安く抑えられます。 ここでは、購入時期の調整以外で自動車税を安くする方法をご紹介します。 ■排気量の少ない車を選ぶ 普通自動車の場合、排気量の少ない車ほど自動車税が安い傾向にあります。排気量ごとの自動車税(一部抜粋)は表1の通りです。 表1
※東京都主税局「自動車税種別割」を基に筆者作成 排気量は1リットル以下~6リットル超で分類され、税額が定められています。 最も安い1リットル以下の排気量の車で2万5000円(令和元年10月1日以降の登録)、6リットル超で11万円の自動車税がかかり、その差は8万5000円にもなるのです。そのため、排気量の少ない車を選べば、自動車税を抑えられます。 ■軽自動車を選ぶ 軽自動車の場合は、普通自動車のような排気量による自動車税の変動はなく、一律1万800円となっています。普通自動車税は1番安い場合でも2万5000円かかっていたため、それよりも1万円程度安い金額です。 また、軽自動車は購入価格やそのほかにかかる税金なども普通自動車よりも安い傾向にあります。それほど車種にこだわりがない方であれば、初めて購入する車はトータルでのコストを抑えられる軽自動車を検討してみてもよいかもしれません。 ■エコカーを選ぶ 環境に優しい電気自動車や燃料電池車などの排出ガス性能および燃費性能の高い車を選べば、自動車税や軽自動車税の減税を受けられます。燃費基準の達成度に応じて減税を受けられる割合が異なりますが、おおむね75%の減税対象(軽課)となるようです。 例えば、排気量が2リットルある車は4万3500円の自動車税がかかりますが、75%の減税が適用されると3万2625円が減税され、支払額は1万875円となります。 エコカーなどは通常のガソリン車よりも購入価格は高い傾向にありますが、その分維持費が安くなる可能性があるため、長い目でみるとお得になるケースもあるでしょう。