自主公演「研の會」の取材会に出席した左から尾上眞秀、尾上右近＝東京・銀座

歌舞伎俳優、尾上右近（３２）が２２日、東京都内で自主公演「研の會」（大阪・国立文楽劇場で８月３１日と９月１日、東京・浅草公会堂で９月４、５日）の取材会を行った。 ８回目を迎えた今回は演目「摂州合邦辻」と「連獅子」を上演。「連獅子」で右近が親獅子の精、仔獅子の精を尾上眞秀（１１）がそれぞれ初めて務める。 これまで市川團十郎（４６）、市川猿之助（４８）、尾上松也（３９）、尾上菊之助（４６）の親獅子を相手に仔獅子を演じてきた右近は、「４人の親獅子に育てていただいた」と感謝。互いの父が歌舞伎俳優ではないことに触れながら、「親が歌舞伎役者じゃない役者同士の『連獅子』はなかなかないと思う」と経緯を説明した。 右近から「仔獅子は眞秀くんしかいない」の熱烈オファーに、眞秀も「うれしかった。お母さん（寺島しのぶ）も『絶対、ここでやっておいた方がいい』って。今、頑張って練習しているので見に来てください。右近さんは踊りがうまいので食らいついていきたい」と瞳を輝かせた。 取材会では、右近が報道陣側になり、眞秀を質問攻めに。「襲名して１年がたちますがどうですか？」に眞秀が「安定してきました」と返すと、「すごいね。僕は右近に慣れるまで５年くらいかかった」と目を丸くした。「自主公演をやってみたいですか？」には「やってみたいです」と即答。眞秀が「め組の喧嘩」の演目がやりたいと言うと、右近は「お金かかるぞ。でも俺も出る」と約束していた。