「誰が評価してるの?」日テレ副社長が『24時間テレビ』に都合がいい“満足コメント”
8月31日から9月1日にかけて放送された『24時間テレビ』(日本テレビ系)。9月30日に開かれた定例社長会見では、同局の福田博之副社長が「評価はいただいた」「(来年の放送も)前向きに検討したい」と満足気に語った。そんな副社長の言葉とは裏腹に、ネット上の反応は散々な様子。 【写真】何度見てもゾッとする!ニヤケ顔でやす子の胸に手を伸ばす男性 《やす子のマラソンしか話題になってないと思うけど》 《マラソンも悪い意味で話題だっただけだし、誰が評価してるの?》 《世論は無視して無理やり進めて評価されたとか勝手に解釈して、来年からは通常運転なんだろうね》 と手厳しい声が並んでおり、番組に対する世間の風当たりの強さが浮き彫りとなった。
「評価はいただいた」満足発言の背景
「『24時間テレビ』といえば昨年11月、関係局の元局長による寄付金着服が判明。今年7月に業務上横領の容疑で書類送検されたこともあり、放送前から大きな批判が寄せられていました。以前から《障がい者を食い物にしてる》《マンネリ化していてつまらない》といった声が目立っていただけに、着服事件を機に今年の放送は自粛するという選択があってもよかったはず。視聴者と制作側の温度差が激しい中での副社長のコメントとあって、ネット上が荒れるのも無理はありません」(テレビ誌ライター) 今年の『24時間テレビ』の平均世帯視聴率は、昨年の放送を上回る12.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。福田副社長は「最低でも前回をクリアしたいと考えていた。それはかないました」と語っており、制作側の“評価された”という解釈につながっているようだ。 ただし、平均世帯視聴率が昨年を上回ったといっても手放しでは喜べない。13歳~49歳にあたるコア視聴率は4.7%にとどまっており、前回の4.8%を下回って計測開始以来ワーストという不名誉な記録を刻んでいる。ファミリー層の支持を得られておらず、結果的に「評価はいただいた」という言葉に疑問を感じる人があふれてしまったのだろう。 「何かとお騒がせな『24時間テレビ』ですが、今回もマラソンランナーのお笑い芸人・やす子さんが沿道にいた男性に胸を触られるセクハラ被害がありました。また同番組内で放送されたスペシャルドラマ『欽ちゃんのスミちゃん~萩本欽一を愛した女性~』について、TOKYO FMのラジオ番組『TOKYO SPEAKEASY』に出演した萩本欽一さんが、ドラマ化の許可取りがなかったことを暴露。日テレ側は否定しているものの、原作者とのトラブルが露わになったドラマ『セクシー田中さん』問題も抱えているだけに印象悪化は免れないですよね」(前出・テレビ誌ライター) 着服事件に加えて、新たな批判の種を撒く結果となった今年の『24時間テレビ』。来年の放送を“前向き”に検討する前に、まずは1つひとつの問題をクリアにするべきではないだろうか――。