アイ・ジョーダン、ニンジャ・チューンよりデビュー・アルバムを発表 フェリックス・マフティを迎えた新曲公開も
フレッド・アゲインをはじめ、プランニングトゥーロック、シェレルとのコラボレーションや、フィーヴァー・レイやロミー、エリザ・ローズといったトップ・アーティストのリミックスを手掛けるほか、自身の楽曲「For You」が、2020年のResident Advisor年間ベストトラックで1位、Crack Magazineで2位にランクインするなど、注目を浴びているプロデューサー、アイ・ジョーダン(I. JORDAN)が、「ニンジャ・チューン」よりデビュー・アルバム『I AM JORDAN』を5月10日(金)にリリースします。 DJ Magazine[Best of British Awards 2023]では最優秀DJ賞にノミネートされ、AIMアワードでは[Breakthrough Artist 2023]にノミネート、Mixmagの年間ベストDJでトップ10入りを果たすなど、DJとしても高く評価を集めるアイ・ジョーダン。ドンクやハードスタイル、ユーフォリック・トランスやハウスといったダンス・サウンドへ敬意を払いながら、自らのアイデンティティを背景にオリジナルのスタイルを追求し、高揚感と恍惚感が同居する攻めトラックを得意とします。 重要なのが、本アルバムがアイ・ジョーダンにとってのパーソナルな音楽活動を綴ったダンス・ミュージック・ダイアリーであると同時に、新たな価値観が反映された激動の時代を物語っているという点。ジョーダンは、「これは喜びについてのアルバムなんだ。トランスジェンダーであることの喜びと、トランスジェンダーたちと一緒に仕事をし、楽しい音楽を作ることの喜びを詰め込んでる」とコメントしています。 また、アルバム発表とあわせて、クィア・ダンス・トラック「Real Hot n Naughty」がミュージック・ビデオとともに公開されました。同曲には、Netflixの人気ドラマ『セックス・エデュケーション』にも出演する俳優、フェリックス・マフティがフィーチャーされています。2人は、トランス系アーティストを中心に開催されたイベント〈I. JORDAN & Friends〉で知り合ったとのこと。ジョーダンは「フェリックスと私がすぐに打ち解けた理由の大部分は、私たちが労働者階級のクィアであるという背景と、それに対するプライドにある。このトラックで目指したのは、本物のクィア・ノーザン・ダンス・アンセムを作ることなんだ。北部の労働者階級は“だいたいのことはクソだけど、まあいいさ”っていうユーモアを持ってる」と、マフティとの出会いと楽曲についてコメント。マフティも、「アーティストとしての、私とジョーダンの多くを形作った労働者階級出身の視点を通して語られるこのストーリーを、ついに世界と共有できるなんて、これ以上の幸せはない」と共演の喜びを語っています。 『I AM JORDAN』と名付けられたものの、アイ・ジョーダンのソロ・アルバムというよりは、コミュニティから生まれた革命的作品だという方が正しい本アルバム。ジョーダンは、「周りのみんながいなかったら、今の私はいない。友人たち、特に転換期を支えてくれた友人たち、頼りにしているトランスの友人たち、Redditのグループチャット、すべてがとても重要なんだ。トランス・コミュニティでは、誰一人として自分一人でやっているわけではないから」と語っています。