『スター・ウォーズ』新作、アジア人起用で一部ファンから批判も…ジェダイマスター役イ・ジョンジェが持論展開
監督のレスリー・ヘッドランドが、人種差別をするファンに対して怒りをあらわにしている報道もあったが、ジョンジェは「『スター・ウォーズ』の衣装などには東洋的なイメージがあります。本作はエピソード1よりもずっと前の話であり、その原型とも言える本作に東洋人がいても違和感がないと思います。物語には人だけでなく異星人も登場しますから、多様性があることに違和感はないと思うんです」と持論を展開。同時に、撮影には色んな国から俳優やスタッフが参加しており、多様性のるつぼだったことを明かした。
映画撮影で海外へ滞在することはあったが、10か月に及ぶ長期滞在は本作が初めて。ましてや、母国語である韓国語ではなく英語で演じることへのプレッシャーは並大抵ではなかった。「撮影に入る前3~4か月前からダイアローグコーチと英語教師とZoomを使ってレッスンを受け、撮影が始まってからも対面やZoom上で指導を受けました。映画の撮影環境そのものは、韓国とそれほど差は感じなかったのですが、海外作品ですのでニュアンスがしっかりと表現できているか監督に確認しながら撮影しました。何度かリテイクを出しても“JJ(ジョンジェの愛称)だから”と辛抱強く応じてくれたのはありがたかったですね」と撮影当時の苦労と感謝を述べた。 撮影環境に大きな違いはないと言及したジョンジェだが、『スター・ウォーズ』の撮影現場には独特の空気があると感じた。「1970年代から続くシリーズですが、『スター・ウォーズ』は長い時間をかけて熟成されたノウハウがあると思うんです。セット一つにしても70年代から現在まで『スター・ウォーズ』シリーズ独自のモノを時代と共に修正しながら脈々と続いていると思うんです。そこは長所であり強みですね」と説明し、自身が演じたソルについても「『スター・ウォーズ』には多くの記憶に残るキャラクターが登場しています。自分が演じたソルには愛着がありますし、記憶に残るキャラクターになってほしいですね」と伝統ある作品に参加した喜びを噛みしめていた。(取材・文:土田真樹)
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