新五輪エンブレムに「組市松紋」のA案 宮田委員長「エンブレム愛して」
2020年東京五輪・パラリンピック組織委は25日、新しい大会エンブレムを発表した。採用されたのは、「組市松紋」がコンセプトのA案。エンブレム委員会の宮田亮平委員長は「たいへんお待たせした。この瞬間から2020年大会の顔となる。2020年まで応援して、このエンブレムを愛してほしい」と述べた。 【中継録画】新しい東京五輪エンブレムにA案 宮田委員長と王貞治氏が発表
作成したのは、東京在住のアーティストの野老朝雄(ところ・あさお)さん(46)。野老さんは「はじめまして。ついさっき知ることになったので頭が真っ白。長く時間をかけて作図した。我が子のような作品」と感極まったように語り、「これからいろんな形で広がってつながっていくこと」を期待した。 25日に行われたエンブレム委員会では、意見は割れたが投票の結果、A案が過半数の13票で採用作品に決定。理事会でも審査結果を満場一致で承認された。 宮田委員長とともに採用作品を発表したエンブレム委員の王貞治氏は、「色んな意見が出ながら決定できたこと、それに同席できたことが喜び。素晴らしい作品が選ばれた」と胸を張った。 五輪エンブレムは、昨年7月に発表されたが流用疑惑などによって同9月に組織委が白紙撤回を決めた。その後、一般公募1万4599作品の中から複数回の審査を経て絞られ、4月8日に最終候補の4作品が発表されていた。コンセプトはそれぞれ、A案が「組市松紋」、B案が「つなぐ輪、広がる和」、C案が「超える人」、D案が「晴れやかな顔、花咲く」だった。 (撮影:山本宏樹/DELTA PHOTO)