広島電鉄の駅前大橋線、架線用の支柱を試験点灯 1列の明かりが新路線照らす 開通は夏ごろ
JR広島駅(広島市南区)に高架で乗り入れる路面電車の駅前大橋線で、市と広島電鉄は10日、架線用の支柱を試験点灯した。軌道敷の中央に立てるセンターポール式を採用。駅前通りから建設中の新駅ビルに向け、1列に連なる明かりが新路線を照らした。 【動画】光の列、新広島駅ビルへ 広電駅前大橋線センターポール点灯 支柱は高さ9・3メートル。広島駅と比治山町交差点(南区)を結ぶ約1・1キロに13本が並ぶ。この日は発電機を使って、先端部をともした。本格的に受電する16日から夜間の点灯を続ける。 市によると、広電の既存路線の大半は道路の両側から軌道上に架線を引く方式で、センターポール式は相生橋(中区)など一部の区間だけ。駅前大橋線は中央分離帯だったスペースに支柱を立てた。建設と維持管理の費用を抑えられ、景観にも配慮したという。 広島駅ビルは来年3月24日に開業し、駅前大橋線の開通は夏ごろの見通し。市交通施設整備部は「明かりを見て、完成後の路面電車の新路線をイメージしてほしい」としている。
中国新聞社