【陸上】WA加盟連盟賞に米国、インド、ポルトガルなどがノミネート 育成プログラム等を評価
世界陸連(WA)は11月20日、ワールド・アスレティクス・アワード2024の「加盟国賞」の最終候補6カ国を発表した。この賞は年間を通して陸上競技の成長と知名度に貢献する功績をおさめた連盟を表彰するもので、各地域連盟から1国ずつが最終候補として選出されている。受賞連盟はワールド・アスレティクス・アワード2024の中で発表される。 候補連盟と主な活動成果は以下の通り。カッコ内は地域。 ガーナ(アフリカ) 3月に首都アクラでアフリカンゲームスを開催。男子200mのJ.アモアらが同大会で優勝した。 インド(アジア) コーチ育成プログラムを開発し、発足以降3000人以上が受講。草の根レベルで影響を与えている。キッズジャベリンの導入を始め、キッズプログラムでも成功を収めており、年間参加者は4000人にのぼる。 パラグアイ(南米) 大会・協力者・公的機関・提携の4分野の戦略計画第2期が2024年に完了した。競技面でもU20南米選手権での金メダルなど過去最高の成績を収めた。キッズ陸上の一環として、学校教員対象のプログラムも実施されている。スポーツ省・オリンピック委員会との協力や、大会実施においても発展している。 ポルトガル(欧州) 欧州投てきカップなど3つの大規模大会を実施。それらではオンラインでも多くの視聴者を得た。また、連盟の加入者増加にも成功し、1400人以上の新規登録と、145以上のクラブが新たに加わった。 ソロモン諸島(オセアニア) 23年11月のパシフィックゲームズ開催で、同国では過去最高規模の実施。オセアニア陸連との提携で豪州でのインクルージョンプログラムへ参加し、障害者のためのインクルーシブな機会の創出に力を注いでいる。 米国(北米) パリ五輪で34のメダル獲得。女子400mハードルのS.マクローリン・レブロンや男女混合4×400mリレーで世界記録樹立。世界室内選手権、U20世界選手権でもメダル獲得数で1位となり、すべての種目とカテゴリーを網羅する陸上への取り組みが実施されていることによる成果といえる。
月陸編集部