『125ccでも5.4馬力以下なら原付』の”新基準原付”導入へ!! 「最高出力4kW以下」で50cc同等と結論、2025年11月までに法改正
一般的なスキルを持つ運転者を対象とした走行評価
一般の運転者を対象にした試乗会は、原付免許(四輪の付帯免許含む)しか持っていない募集した21名のライダーにより、埼玉県の交通教育センターレインボー埼玉で10月26日に3つのグループに分けて実施されました。 全体のアンケート結果は、新原付の運転が容易、少し容易と答えた方が50%を超え、変わらないが36%、少し困難が4%、困難が0%と、新原付になっても現行の原付と同じように運転できるということが証明されました。 ──一般の運転者を対象とした試乗会では、新基準原付にビジョン110(ディオ110)、リード125、PCX、スーパーカブ110の4車、そして現行原付にはタクト、ベンリィ、ギア、スーパーカブ50が用いられた。試乗会参加者のデータは右表の通り。 ──【タクト(50) vs ビジョン110】最軽量同士で重量差17kg。 ──【ベンリィ(50) vs リード125】変速操作不要、今回のテストにおける重量差は最小で6kg。 ──【ギア(50) vs PCX】今回のテストにおける重量差は最大となり、34kg。 ──【スーパーカブ50 vs スーパーカブ110】同タイプ、同様の変速操作で重量差は5kg。 ──一般の運転者によるアンケート結果。困難と感じた項目は少なかったが、その理由について記してある。
完成車状態で最高出力を測定できるように
車両区分を排気量から最高出力にするにあたっての課題が2つあります。それは、最高出力の測定方法と、4.5kW以上の出力にする不正改造の防止です。 まず、最高出力の測定方法は、下図のようにエンジン単体をシャシーダイナモに載せて軸出力を計測する方法と、完成車の状態で同じくシャシーダイナモに載せて後軸出力を計測する方法がありますが、エンジン単体で計測するのは現実的に非常に困難。ですから、報告書では「完成車状態でも最高出力が測定できるように関係団体で検討を行う」としています。 ──報告書には「完成車状態でも最高出力が測定できるように検討」とあり、エンジン出力測定方法としてエンジンベンチ性能測定システムとシャシダイナモメータ性能測定システムが記載された。
【関連記事】
- “125ccでも原付”の「新原付」が実現したら今の50ccより安くなる?! 警察庁が有識者会議での検討を決定……〈多事走論〉from Nom
- 125ccなのに50ccと同じ原付扱いに?! 『5.4馬力以下』案が浮上!【令和5年度 バイクの課題はどうなるPART②】……〈多事走論〉from Nom
- 高すぎるガソリンに「トリガー条項」いよいよ凍結解除へ⁉ 自民・公明・国民民主が協議を開始……〈多事走論〉from Nom
- バイクの「後面衝突警告表示灯等の国連基準」を導入決定 ~道路運送車両の保安基準等及び保安基準の細目を定める告示等の一部改正
- 【Q&A】1800ccなのに小型二輪、125ccなのに原動機付自転車って……ちゃんと説明できる?【用語解説】