「リスク認識低かった」と頭取 硬い表情、不備認める
「リスク認識が低かった」。安全なはずの銀行の貸金庫から十数億円相当が盗まれた異例の問題。三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取は16日の記者会見で、硬い表情を浮かべたまま管理体制の不備を認めた。 東京都内の記者会見場には100人ほどの報道陣が詰めかけた。会見冒頭、半沢氏は同席する役員とともに数秒間、深々と頭を下げた。 窃盗は行内に保管されていた予備の合鍵が使われ、期間は約4年半にわたった。半沢氏は、過去に貸金庫での不祥事がなかったことから鍵の点検方法が適切に見直されなかったと指摘。「一度つくった管理体制を高度化する姿勢が欠けていた」と説明した。