新潟・柏崎市長選、現新3氏立候補 柏崎刈羽原発再稼働、2氏は条件つき容認、1氏は全廃
任期満了に伴う新潟県柏崎市長選は10日告示され、いずれも無所属で、新人の反原発市民団体の共同代表で飲食店経営の阿部由美子氏(62)と、3選を目指す現職で同市に立地する東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を条件付きで容認する桜井雅浩氏(62)、新人の会社員で同じく条件付きで容認する野本祐二氏(58)の3人が立候補を届け出た。選挙戦では、同原発の再稼働を巡り舌戦が繰り広げられることになる。 阿部氏は午前10時に市内で支援者と出陣式を行い、「同原発を全て廃炉にしたとき、柏崎の未来は変わると信じている」と気勢を上げ、「市民の命と暮らしを守る市政をつくっていきたい」と訴えた。 桜井氏は午前9時から、市内の選挙事務所で出陣式を開催。原発や再生可能エネルギーの電力を市内に供給し、「柏崎を脱炭素エネルギーでものづくりを行う日本のトップランナーにする」とアピールした。 野本氏は、市民が原発を考えるきっかけになればと直前に立候補を決意。「津波対策として、同原発を高い壁で囲うことを条件に再稼働を容認する」という。ポスターは貼らず、訴えは選挙公報を通じて行う。 選挙人名簿登録者数は9日現在、6万6458人。