TSMC劉徳音会長、来年退任へ 後任は魏哲家CEO/台湾
(台北中央社)半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は19日、劉徳音董事長(会長)が来年の株主総会後に退任すると発表した。後任には魏哲家最高経営責任者(CEO)が推薦された。来年6月に行われる次期取締役会の選挙で決定される。 劉氏は1993年に入社。2018年、引退した創業者の張忠謀(モリス・チャン)前会長の後を継いで現職に就いた。会長在任中はコーポレートガバナンス(企業統治)や競争力の強化に注力した。 劉氏は報道資料を通じ、同社で尽力した30年間は「非凡な旅路」だったと振り返った。今後については数十年にわたる半導体業界での経験をさまざまな形で還元するとともに、家族と過ごす時間を増やし「人生の新たな1章を開きたい」とした。 取締役会の指名・コーポレートガバナンス・持続可能性委員会が魏氏を後任に推薦した。魏氏は13年から18年まで劉氏と共に共同CEOを務め、張前会長の退任を受けて単独CEOとなった。 (編集:田中宏樹)