「ユウキは6~7位も可能だった」今季限り退任のトスト代表、P8角田裕毅のワンストップ作戦は失敗だったと悔恨…最終戦を終え感謝の言葉|F1
2023年のF1最終戦、第23戦アブダビGP決勝を終え、アルファタウリのフランツ・トスト代表がコメントを発した。 ●【F1™|ハイライト】F1™2023最終戦 エティハド航空・アブダビGP 決勝|2023 同レースでは角田裕毅が6番グリッドからスタート。ライバル勢が2ストップで戦局を進める中、角田はミディアムからハードにつないでのワンストップ作戦に出る。角田は終盤フェルナンド・アロンソに抜かれて8番手までポジションを落とし、ファイナルラップにはルイス・ハミルトンにも迫られる。だが最終周のターン9では一度抜かれながらもハミルトンを抜き返し、何とか8番手を死守した。 セーフティーカーが入らず、20台全車完走扱いという荒れない展開の中、角田は8位、ダニエル・リカルドは入賞まであと一歩の11位という順位で今季最終戦を終えた。 代表として最後のレースを終えたトスト氏は感謝の言葉を述べつつ「ユウキは6位か7位でのフィニッシュも可能だった」と、1ストップ作戦は誤りだったと悔やんでいる。チーム公式メディアがその言葉を伝えた。 「ユウキは6番グリッド、ダニエルは15番グリッドからレーススタートとなった。両者ともスタートが良かったし、1周目でポジションを失うこともなかった。戦略面でクルマを分割し、ユウキは1ストップ、ダニエルは2ストップを選択した」 「結局のところ、これは間違った決断だったと言わざるを得ない。ユウキはファイナルラップまでライバルよりも良いペースで走ることが可能だったし、もし2ストップ作戦にしていたら6位か7位でフィニッシュできたと思う」 結果として角田は8位で4ポイントを加えたが、コンストラクターズのポイント争いでアルファタウリはウィリアムズに3点届かず。もし角田が6位だった場合は8ポイント加算となり、逆転で総合7位に浮上していた。それだけにトスト氏は悔やまれる展開だったと振り返っている。 「我々アルファタウリはコンストラクターズチャンピオンシップでは8番手でシーズンを終えることになった。目標は7番手でのフィニッシュだったから、この結果については残念に思っている」 「今回投入した新しいフロアがとても良い機能性を示したことは朗報だった。空力面でもいくつかのポジティブな点があったし、来年のマシン開発に向けて良い兆候だよ」 そしてトスト氏は代表としての最後の一戦を終え、関係各位へ感謝の言葉を口にしつつ、締めくくった。 「これが私の最後のレースだった。この機会を利用して、サポートしてくれたすべてのF1ファン、FIA、FOM、すべてのF1チーム、ホンダ、ピレリ、そして私たちが協力してくれたすべての人に感謝したい」 「ここまで18年間、私のチームと、幸運にも一緒に仕事をすることができたすべてのドライバーたち、彼ら全員の将来が成功することを祈っているよ」