大谷翔平がフリフリ「フレディダンス」で出迎え フリーマン作キュートなポーズでベンチ和ませる
<ドジャース4-3ロイヤルズ>◇14日(日本時間15日)◇ドジャースタジアム 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)14日(日本時間15日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が、8試合ぶりにマルチ安打をマークした。ロイヤルズ戦に「2番DH」で出場し、4打数2安打。3点ビハインドの5回、2ランを放った7番ロハスを「フレディ・ダンス」で出迎えた。同僚を含め、大谷自身が本塁打を放った際にも両手を左右にフリフリするポーズは、この日決勝打を放ったフレディ・フリーマン内野手(34)の自作ダンスをまねたものだった。 【写真】「フレディ・ダンス」で出迎えた大谷翔平 ◇ ◇ ◇ 大谷の“あのパフォーマンス”が勢いづく自軍ベンチを和ませた。3点を追う5回、1点差に詰め寄る2ランを放った7番ロハスを出迎え、両手を左右にフリフリ。チーム内で流行しているキュートなポーズだ。2日前の12日、2戦連発となる先制の17号ソロを放った際にも、三塁ベースを回るあたりで、笑顔の大谷が両手を左右に振った。すると同僚だけでなく、三塁側のファンも一緒になって手をフリフリする、ほほ笑ましい光景が広がった。 その名も「フレディ・ダンス」。ストレングス&コンディショニング担当のトラビス・スミス・コーチによると、「フレディ(フリーマン)が以前から自作でやっているダンス」だという。フリーマンは長打を放った際によく、ベース上で両手を上げ、ゆらゆら腰を振るダンスを披露している。同コーチは「ショウヘイはそれをやっているんだ。ただ、大げさな感じではなく、ちょっと控えめにね」とニヤリ。とはいえ、ド軍ではやりのパフォーマンスで、打っても、出迎えでも、チームを盛り上げている。 エ軍時代は本塁打を放てば、かぶとパフォーマンスなどの祝福儀式があったが、ド軍ではコロコロ変わる。スミス・コーチは「みんなにエネルギーを与えたい」と、盛り上げ役の中心人物だが「いくつかはショウヘイのアイデアだよ。ドラゴンボールZとかね」。キャンプから開幕前後はフュージョン(キャラクター同士が合体して超戦士を生み出す技)ポーズ、5月は「となりのトトロ」をまねたパフォーマンスなど、その時々で様変わりしている。 この日、大谷は不発だったが、自作ダンスの本家フリーマンが決勝打を放ち、連敗を2でストップした。マルチ安打を放った大谷についてロバーツ監督は「いい兆候だ。第1打席も強いゴロを打っていたし、いいところが多く見えた」と評価。再び、本塁打で笑顔の「フレディ・ダンス」が見られるのも、そう遠くはないだろう。 ○…下位打線が奮起し、連敗ストップに貢献した。守備職人のロハスが5回に2ランを放ち、守りでも好プレーで流れを引き寄せた。「下位打線が、すごくいい仕事をした。我々は完全なるチーム」と胸を張った。また、打率1割前後で今季は苦しい時期が続いていたテーラーが今季1号の同点弾。「これ以上ないくらい安心した。いい気分だね。(不振が続いて)フラストレーションもあったけど、自分の練習や能力を信じて、乗り越えられると思っていた」と語った。