常盤通りウオーカブル化、優先整備の7工区の完成は27年度末に【宇部】
宇部市常盤通りウオーカブル推進協議会(会長・篠﨑圭二市長、8人)は23日、市役所で開かれた。優先整備区間としている市役所前、ヒストリア宇部前など七つの工区で2027年度末までの完成を目指すという最新の事業工程案が示された。また、ボスティビルド前など3カ所にコンテナハウスを設置し、飲食物のテークアウトなどができるようにするという。 国土交通省山口河川国道事務所が工程案について説明。これまでは常盤通り全体の工事について26年度の完成を目指してきたが、物価・労務費上昇などの社会情勢の変化、事業の具体化に伴う変更を踏まえて、まずは優先整備区間の工事に集中し、その完成予定を27年度末に延長した。 市役所前は今年度末、ヒストリア宇部前は来年度末の完成を目指して工事を進める。旧宇部井筒屋前と西京銀行宇部支店近くは来年度~26年度、キッズラップ、中津瀬神社、ボスティビルド前は26年度~27年度に施工予定。 コンテナハウスの設置は工期短縮、コスト削減、緊急時の容易な撤去・移動などのメリットがある。中津瀬神社、西京銀行宇部支店近く、ボスティビルド前に設置予定で、同神社前は店内飲食可能なカフェ、同銀行近くは運動する人の休憩場所、ボスティビルド前はテークアウト用の飲食店やチャレンジショップなどの機能を持たせる計画になっている。 協議会メンバーからは「工事で、一般車の安全な通行が妨げられることがないようにしてほしい」「コンテナハウスを設置して人が集まるようにするなら、あらゆる人が使いやすいトイレを整備してほしい」「宇部まつりを含めて、コンテナハウスの活用を考えて」などの意見が上がった。 篠﨑市長は「市役所2期棟が来年8月に開館し、いよいよ市役所前辺りから、ウオーカブル化を市民が実感できるようになる。市街地に来れば何か楽しいことがあるんじゃないかという感覚を持ってもらえるように、地元の協力を得ながら、ソフト面の強化なども進めていきたい」と話した。