笛の音色に合わせてチョウがひらひら 6月4日「虫の日」に合わせ駆除された虫を供養 福井県農業試験場
福井テレビ
6月4日は「虫の日」です。農作物のために駆除された害虫を慰めようと、虫供養が行われました。 県植物防疫協会は、毎年6月4日の「虫の日」に合わせて虫供養を行っていて、2024年で53回目を迎えました。神事には約30人の農業関係者らが出席し、玉串を捧げるなどして虫の霊を慰めました。 神事の一番の見せ場が「虫放しの儀」です。農業試験場で育てられた約500匹のモンシロチョウが虫かごから放たれました。笛の音色に合わせて空高く舞い上がったチョウは、花から花へとひらひらと飛んでいきました。 五穀豊穣を願い、犠牲となった虫を供養する虫の日。県植物防疫協会の川端智雄代表は「いつ病害虫が発生するか想定できない」と話します。川畑会長は「虫の発生予報を出している。どんな虫が発生しやすく、どんな農薬を使えばよいか対応してほしい」と話していました。 今シーズン、大量発生している害虫の一つがカメムシです。川端会長は、冬の降雪が少なかった影響だといい、「においがひどく、大型のカメムシが春先に目立っている。果樹に影響すると言われているので、発生状況を把握してほしい」と注意を呼び掛けていました。 病害虫の発生予測情報は、農水省のホームページから確認することができます。
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