特別番組『報道の日2024』でMCを務める中田敦彦（C）TBS

　TBSは12月29日、午前9時54分から6時間半にわたり、特別番組『報道の日2024』（29日放送　前9：54～）で、膳場貴子、井上貴博とともにMCを務める中田敦彦（オリエンタルラジオ）。となり、このほどインタビューに応じ、報道番組MC初挑戦への意気込みから、現在の心境まで語ってくれた。 【写真】「尖ったら損」と現在の心境を明かした中田敦彦 　同番組では“テレビ報道70年”の裏側を一挙公開。「今だから話せる“禁断ニュース”」にスポットライトを当てる。テレビ放送を開始してから現在に至るまで、独自入手した映像などからスクープや調査報道に力を入れてきたTBSとJNN。なかには、ニュースが発生した当初はわかっていなかった隠された真相が、長い時間を経て明らかになることも。この番組では現在の社会や世相につながる大きな影響を及ぼしたニュースの真相を独自取材し、初証言や初公開の映像で歴史的なニュースの真相を紐解く。 　また、政治・経済・国際情勢など幅広いテーマを扱う自身のYouTubeチャンネルでのプレゼン力の高さが評判の中田が、番組でもニュースの背景を解説。わかりやすく、そして視聴者の興味を引く面白さで“禁断ニュース”を斬る。 　地上波のテレビ出演は1年ぶり。このほど、TBS局内で取材に応じた中田は、テレビとYouTubeは「サッカーとフットサルのように似てるようで競技が全然違う」と話し「それぞれの戦い方と良さ、盛り上がりがあるみたいな形で言うと、テレビは集団で作ってるからこそいいところがたくさんあるなと思いましたし、作ってる過程がまず楽しいです。打ち合わせとか、いろんな方の意見を聞いたりとか、新鮮で楽しいです」と充実感をにじませた。 　一時は「テレビとの距離感に悩んでいた」といい「YouTubeに集中したい時期」もありオファーを「ご遠慮させていただいていた側面もありました」という。今回は想定外の報道番組からのオファーだったものの「自分が新たにチャレンジしたいという気持ちとタイミング的にもマッチ」したことから快諾。 　今後のテレビ出演については「テレビは自分が出たいと言って出れる場所ではない」とした上で「でも基本的にはすべての仕事を全力でやっていきたい。お話をいただければ、最大限応えていきたいという気持ちはあります」と意欲を示した。 　先日開催された漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2024』も「めっちゃ見ました。めちゃくちゃ面白かったです」と素直な感想を述べ「令和ロマンはすごいと思いましたね。しゃべくり漫才の後に漫才コントをやって、その上でトップバッターであれだけ盛り上げて…。もう奇跡。審査員にも若林（正恭）さん、ノンスタの石田（明）とか、同じ時代を頑張ってきた近い世代の芸人さんが入っていて、審査員も応援して見ていました」と笑顔で語る。 　若くしてカリスマ性を感じさせる令和ロマン・高比良くるまは、どこか若手時代の中田を思い出させる。そんな後輩に向けて「尖ったら損だよ。誰が言うてんねんなんですけどね（笑）」と自虐的にアドバイスを送った中田。その発言の真意を問われると「炎上したから損だなって思いました（笑）」と答えた。 　若手時代は「尖っていたというよりは、嘘をつくのはよくない、思っていることを言うのが正しいと思ってたんですよ」と回想。現在は「だいぶ気をつけるようになりました」といい「ある程度は人間、嘘って必要なんだなと思いましたし、周りを見ればみんなそうして頑張ってんだなって、この社会はね。そういう風に思ったら、嘘とは人間の叡智だと思いました」と笑い飛ばしていた。