59歳「年収480万円」の会社員。60歳の定年後は「任意継続」のほうがお得?「国民健康保険」に切り替えた場合との保険料を試算
定年後にアルバイトをする場合、任意継続は続けたほうが良い?
定年後にアルバイトをする場合、任意継続は続けたほうが良いのでしょうか。 例として、東京都中央区在住で退職前年収480万円(月収40万円)、60歳で定年退職後にアルバイトで働き年収96万円(月収8万円)での退職後3年間の健康保険料を試算して比べてみましょう。 (1)任意継続に2年間加入して、その後1年間は国民健康保険に加入 (任意継続保険料年額41万6880円×2年)+国民健康保険料年額15万2600円=約98万6360円 (2)任意継続に1年間加入して、その後2年間は国民健康保険に加入 任意継続保険料年額41万6880円+(国民健康保険料年額15万2600円×2年)=約72万2080円 「任意継続に1年加入」して、2年目に国民健康保険に加入したほうが、保険料負担を約26万4280円減らせる見込みになりました。65歳からの老齢年金受給開始まで、定年退職金や貯蓄などで生活して年収を抑えたほうが、国民健康保険料の負担を軽減できそうです。
まとめ
任意継続と国民健康保険の保険料は退職時(前年)の所得によって決まり、退職時(前年)の給与が月収30万円以上だった場合には任意継続を選ぶほうが保険料負担を抑えられる試算結果になりました(国民健康保険料は自治体によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう)。 退職前の給与額と退職金、分の貯蓄額などを確認してから、定年退職後の健康保険加入先を検討しておくことが老後の生活設計において望ましいです。 出典 協会けんぽ ・会社を退職するとき ・健康保険法等の一部改正に伴う各種制度(傷病手当金、任意継続、出産育児一時金)の見直しについて(令和4年1月から) ・令和6年3月分からの健康保険・厚生年金の保険料額表(東京都) ・全国健康保険協会(協会けんぽ)の任意継続被保険者の方の保険料額 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部