メルカリの「ビットコイン取引サービス」、暗号資産口座の開設数が業界1位に=2023年度データで
暗号資産口座開設数が直近1年で業界1位に
フリマアプリ「メルカリ」のビットコイン取引サービスの直近1年による暗号資産口座開設数が、業界で第1位になったことが5月30日に発表された。 同サービスを提供するメルカリ子会社メルコインによると、対象期間は2023年4月1日~2024年3月31日の1年間とのこと。なお同サービスの暗号資産口座数は、5月16日時点で220万口座を超えたとのことだ。 なお日本暗号資産取引業協会(JVCEA)による最新の暗号資産取引月次データによると、直近1年(2023年3月末~2024年3月末時点)の新規口座開設数は約310万口座とのこと。そのうち、同期間のメルコインの暗号資産口座開設数は約191万口座とのことで、全体の過半数となる61.5%を占めるとのことだ。 また2024年3月末時点の口座数はメルコインが202万口座とのこと。なお参考情報として、コインチェックが4月25日時点で198万口座、GMOコインが4月時点で約63万口座であると各社の開示情報をもとにメルコインが伝えている。 「メルカリ」では、昨年3月よりビットコイン取引サービスを開始。そこから1年で利用者数は200万人を突破していた。 なおメルカリ提供の「ビットコイン取引サービス」では、BTCを1円から購入できる他、BTCの売却も可能。また売却により得た日本円残高でアプリ内での買い物も可能だ。ただしビットコインの入出庫(外部ウォレットへの送金等)は現状対応していない。 またメルコインは先日5月21日、「メルカリ」において新たに暗号資産イーサリアム(ETH)の取引サービスを提供開始した。 「メルカリ」のイーサリアム取引サービスでは、これまでビットコイン取引で提供してきたように、金融機関からチャージした残高や、メルカリで使わなくなったモノを売って得た売上金・ポイントを活用して、イーサリアムを1円から購入可能になるとのことだ。 メルコインはイーサリアムを採用した理由について「暗号資産をより身近なものとして感じていただけるように、取引量がビットコインに次ぐ第2位であるイーサリアムを導入した」と述べてる。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)