県産コシヒカリ1等67% 8月末、昨年8%から大幅上昇
●全体では91・4% 北陸農政局は27日、2024年産米穀検査結果を発表し、富山県産コシヒカリの1等米比率は8月末時点で67・5%となり、昨年同期の8・0%から大きく上昇した。農政局は品質向上の要因について、今年は夜間の気温が昨年に比べ低く、生育に適していたとの見方を示した。生産者が水の管理を徹底したことも質の向上につながったとみている。 コシヒカリ446トンを検査し、2等米比率は32・5%だった。コシヒカリは例年8万~10万トンを検査しており、農政局の担当者は「8月末時点での検査はほんの一部。来月発表する9月末時点の数字がその年の最終的な結果と近い」と話した。 県産の水稲うるち玄米全体では4299トンが検査され、1等米比率は91・4%で昨年の81・8%を上回った。早生(わせ)品種「てんたかく」は3582トンを検査し、1等米比率は94・2%だった。8月末時点で富山米品種「富富富(ふふふ)」の検査結果は出ていない。