佐賀市のコンビニで勤務中にレジから現金を盗んだとして窃盗罪に問われた元従業員の男性(40)を無罪とした8日の佐賀地裁判決が、確定した。検察側は期限の22日までに控訴しなかった。
佐賀地検は「慎重な検討を重ねた結果、控訴審で原判決を覆すに足る立証を行うことが困難と判断し、控訴しないこととした」とのコメントを出した。
男性は昨年11月、店の現金20万円を盗んだ疑いで佐賀県警に逮捕され、一貫して容疑を否認していた。佐賀地裁は判決で、別の人が紛失、窃取に関わった可能性が否定できないことなどを示し、「被告が窃取したと認定するには合理的な疑いが残る」として無罪を言い渡した。