米大学、ガザ反戦デモ隊校舎占拠 警察が突入し逮捕、強制排除
【ニューヨーク共同】米ニューヨークのコロンビア大で4月30日未明、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの戦闘に反対するデモ隊の一部が校舎に押し入り、占拠した。CNNテレビによると、大学の要請を受け、多数の警官隊が30日夜、校舎に突入してデモ参加者らを逮捕し、強制的に排除した。 大学は声明で敷地内の安全確保のため「他に選択肢がなかった」と説明。「大学と無関係の人物らが主導するグループが校舎を占拠したとみている」と明らかにした。関与した学生は退学処分にするとしている。 大学の敷地内にテントを設営して泊まり込み、反戦デモを継続する学生団体は、校舎の占拠を「自発的なグループ」による動きだとしている。X(旧ツイッター)では顔を布で覆った人物が校舎のドアのガラスをハンマーで割り、侵入する動画が拡散した。 カービー大統領補佐官は記者団に「平和的な抗議ではない。ごく一部の学生が他の学生の学問を妨害することはできない」と指摘。「バイデン大統領は完全に誤ったアプローチだと考えている」と強調した。