阪神・ゲラ2敗、またコイにやられた…同点八回痛恨2失点 来日初複数失点&イニング途中降板
(セ・リーグ、阪神1-3広島、7回戦、広島4勝2敗1分、8日、甲子園)しびれる終盤戦で勝利へのバトンパスを何度も成功させてきた助っ人に待っていた、悲劇。1―1の八回を託されたゲラが立て続けに痛打を浴び、マウンドを去った。 【写真】相合い傘で移動するゲラと森下 「自分にとってはダメな試合になってしまった。悔しい」 六回まで大竹が1失点と粘投し、七回は桐敷が無失点。リリーフ勝負に本腰を入れたところだったが、1死で二俣をフルカウントからの四球で歩かせ、菊池のバントで2死二塁。続く4番・小園にはスライダーをとらえられた。打球は二塁・中野のダイブをかいくぐって右前に抜け、森下の本塁へのダイレクト返球も及ばず、勝ち越し点を許した。4試合ぶり失点の1点でしのいでおきたいところだったが、なおも2死二塁で末包には、詰まらせながらも左前に運ばれ、1―3。岡田監督はたまらず交代をコールした。 両リーグトップタイとなる17試合目の登板は、来日初の複数失点&イニング途中での降板。4月11日(甲子園)と今回で黒星はともに広島戦だ。指揮官は「あそこ、打たせたらいいバッター(二俣)やのにな。それがフォアボールなるんやからな。コントロール悪かったし、今日はボール走ってないなと思っていたよ」と首をかしげた。ゲラにとって屈辱の2安打1四球2失点。ただ、ダブルストッパーの一角を託される男には、うつむいている暇などない。 「本当に今日は自分のせいだけど、早く切り替えて次に頑張りたい」 ふがいなさをかみ殺し、ロッカーへと消えていった。この日渦巻いた悲鳴は、次こそ歓声に変える。(須藤佳裕)