イスラエル戦時内閣メンバー、ネタニヤフ氏の失策批判 年内選挙要求
[エルサレム 29日 ロイター] - イスラエル戦時内閣にオブザーバー参加するアイゼンコット元参謀総長は29日、パレスチナ自治区ガザで戦闘が続く中、ネタニヤフ首相が安全保障や経済政策で失敗していると批判し、年内の選挙実施を求めた。 アイゼンコット氏は、ネタニヤフ首相がガザでの戦争の複雑さについて真実を語らず、イスラム組織ハマスに対する「完全勝利」を掲げて国民を欺いていると主張。 「(ガザ最南部)ラファで大隊を解体し、人質を取り戻すと言う者は誤った幻想を植え付けている」とし、「(ガザを)安定させるには3─5年かかり、ハマスに代わる(統治体制)を築くにはさらに何年もかかる」と指摘した。 また、ネタニヤフ氏がイランの核開発阻止やサウジアラビアとの関係正常化、経済強化など2022年総選挙の主要な公約を達成できていないとした。 イスラエルの戦時内閣を巡っては、ガンツ前国防相もネタニヤフ氏が6月8日までに戦後のガザ統治計画を明確にしなければ離脱すると表明するなど、亀裂が浮き彫りになっている。