【ONE FF】今夜はビッグマッチ!プラジャンチャイvs.ジョナサン・ディベラの世界戦、スーパーレックが2階級制覇へ挑戦の前哨戦、パコーン、ラフィ、ヨードレックペットも出場
2024年6月28日(金)タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Friday Fights 68』(U-NEXT配信)が開催される。『ONE Friday Fights』は毎週金曜日に同スタジアムで開催されているが、今回はビッグマッチとして豪華なラインナップとなった。 【写真】セミファイナルには武尊戦以来となるスーパーレックが登場 メイン(第12試合)はONEストロー級キックボクシング世界王座決定戦3分5Rでプラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)とジョナサン・ディベラ(イタリア/カナダ)が対戦。 セミファイナル(第11試合)にはONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング世界王者スーパーレック・キアトモー9(タイ)が登場し、9月6日(日本時間7日)米国コロラド州デンバーのボール・アリーナ『ONE 168: Denver』にて、一階級上のONEバンタム級(-65.8kg)ムエタイ世界王者ジョナサン・ハガティ(英国)のタイトルに挑戦する前哨戦としてゴントーラニー・ソー.ソンマイ(タイ)とONEフライ級ムエタイ3分3Rで対戦する。 第10試合のバンタム級ムエタイ3分3Rではスーブラック・トー・プラン49(タイ)とカムラン・ナバティ(ロシア)が対戦。ナバティはアマチュアムエタイ スーブラックは2023年6月の『ONE Friday Fights 20』で初参戦。タンヌンウンに2RでKO勝ちすると、8月にイタリアのレニー・ブラジに3RでTKO勝ち、9月に鈴木真治にKO勝ち、12月にクレイグ・コークレイにKO勝ちと4連続KO勝ち&3連続ボーナスの激闘男で人気がある。2024年1月にFight Nightで本戦初登場するとステファン・コロディに判定勝ち、4月にはウラジーミル・クズミンにも判定勝ちとONEでの戦績は6戦全勝(4KO)。 ナバティはアマチュアムエタイのIFMA世界選手権や欧州選手権で金メダルを獲得し、ロシア・ムエタイカップでは5度優勝。『RCCフェアファイト』を主戦場として同団体のフェザー級トーナメントで優勝。同タイトルは2度の防衛に成功した。2023年9月の『ONE Friday Fights 35』に初参戦するとポンシリ・PK・センチャイに判定勝利。2024年3月の2戦目もアバター・PK・センチャイにTKO勝ちと連勝。5月にはクラップダムとの対戦が決まっていたが中止となった。戦績は20勝(7KO)無敗。 第9試合はバンタム級キックボクシング3分3Rのペッタノン・ペットファーガス(タイ)vs.アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)。 ペッタノンは358勝56敗1分という驚異的な勝利をあげている36歳のベテランムエタイ選手。7歳からムエタイを始め、14歳でラジャダムナンとルンピニースタジアムのメインイベントを務めるほどに成長。THAI FIGHTやSUPER MUAYTHAIなどで数多くの外国人選手との試合経験を積み、2016年6月と2017年8月の2度、Kunlun Fightで大和哲也に勝利している。 2012年にWMC世界-66kg級王座、2015年にIPCC世界ムエタイ67kg級王座に就き、2017年Enfusion -67kgトーナメント優勝、2018年武林風World Cup -67kg優勝、2019年武林風ワールドカップ -67kg準優勝などの実績を持つ。2020年9月のONEデビュー戦でカピタンに開始わずか6秒でKO負けを喫したが、2021年9月にジャン・チェンロンから勝利を収めると2022年11月にONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴に挑戦して判定2-1で王座を奪取。 しかし、試合後に禁止薬物の陽性反応が出たためタイトルは剥奪、1年間の出場停止処分を受けて今回が復帰戦となる。 ラマザノフは、国際アマチュアムエタイ連盟(IFMA)の世界王者に3度輝くと18歳でデビューして連勝を重ね、2018年10月、ONEスーパーシリーズでONEデビュー。ルンピニースタジアムの二階級王者で、後のONEムエタイ世界フェザー級王者のペットモラコットからダウンを奪う判定勝利。2019年12月には、ジャン・チェンロンと「ONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦」を戦い、右ストレートでダウンを奪う判定勝利で戴冠した。 2021年1月にカピタンにKO負けで王座陥落も、2022年9月の再戦ではスプリット判定でリベンジを果たした。2023年1月のONE Friday Fightsではノンオーの持つONEムエタイ世界バンタム級王座に挑戦もKO負け。3月のマブルド・ツピエフで連敗を喫したが、2023年9月にアレッサンドロ・サーラを初回KOし、再起を飾った。 第8試合のフェザー級ムエタイ3分3Rでは、シャドウ・シンハ・マウイン(タイ)がジミー・ビエノ(フランス)と対戦。 シャドウはラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者。同タイトルは2022年2月にフリオ・ロボと王座決定戦を行って勝利し、手にしたもの。2022年にはラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)のウェルター級リーグ戦で優勝。2024年2月のFriday Fightsに注目の初参戦を果たしたが、マムカ・ウスビャンに判定負けを喫した。4月はエリック・ヘアーにダウン寸前まで追い込まれるも、右ハイキックで逆転TKO勝ち。 ビエノはアマチュアムエタイを経て2013年にタイでプロデビュー。ペッブンチュー、シンマニーらムエタイトップファイターらとの対戦を経験し、2019年4月には外国人として4人目のルンピニースタジアム王者に就いた。2016年にはWPMF世界王座(-72.5kg)、2017年にはWBCムエタイ世界王座(-72.5kg)、2018年にはWMC世界王座も獲得するなど、フランス人ムエタイ選手としてトップの地位を築く。 ONEには2022年5月に初参戦してペットモラコットの持つONEムエタイ世界フェザー級王座に挑戦したが、判定2-1で惜敗。10月のニコラス・ラーセン戦では勝利したが、ONEにはこの試合以来の出場となる。前戦はフランスでユセフ・アソウイクに判定で敗れた。また、2021年9月にはUAEウォリアーズ22でMMAデビューも果たし、ダニエル・ドンチェンコに勝利。185cmの長身を誇る。 第7試合のバンタム級ムエタイ3分3Rでは、日本でもお馴染みのパコーン・PK・センチャイ(タイ)がONE初参戦。ラフィ・ボーヒック(フランス)と対戦する。 パコーンは9歳からムエタイを始め、2008年にラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座、2013年にタイ国プロムエタイ協会ライト級王座、2014年にルンピニースタジアム認定ライト級王座、同年にはWMCライト級王座とYOKKAO -65kg級王座も獲得。さらには2016年にWKU世界-67kg世界王座とThairathTVのウェルター級王座、2017年にフェニックスファイティングチャンピオンシップ王座、2022年にはBOMウェルター級王座とWPMF世界ウェルター級王座も獲得。 2013年にはタイ・スポーツ局が選ぶMVPにも輝いた。2022年からはエイワスポーツジムにてトレーナーとして吉成名高や品川朝陽ら日本人選手を育成しながら選手活動も行い、ムエタイのみならずK-1でも2023年3月に第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人、6月に第8代Krushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵に連勝している。2024年3月にはアリ・ビーストを初回TKO。戦績は193勝(8KO)45敗5分。 ラフィはサバットからムエタイに転向し、2012年からタイのシンパトーンジムに所属してムエタイを学んだ。2014年2月にMAXムエタイ -67kg世界トーナメント優勝、2016年5月にWBCムエタイ世界スーパーライト級王座奪取、そして2017年6月にはポンシリ・PKセンチャイムエタイジムを判定で破り、ルンピニースタジアム認定ウェルター級王座を奪取した。タイ人以外でルンピニーの王座に就いたのは、ムラッド・サリ、ダミアン・アラモスに次いで史上3人目の快挙。 同王座はノンタイトル戦でKO負けしたため剥奪されたが、2017年12月の王座決定戦で勝利して取り戻す。その後は4度の防衛に成功。ONEには2023年4月の『ONE Friday Fights 12』で初参戦し、タパオカオ・シンマウィンに判定勝ち。しかし、2023年7月のクラップダム戦がアイポークによる無効試合となってからは、ONEで2連敗を喫している。戦績は83勝(37KO)27敗1分1無効試合。 第6試合バンタム級ムエタイ3分3Rに出場するシブムン・シッチェブンタン(タイ)=シップムーン・シットシェフブンタムは2017年5月に当時ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者だったT-98に挑戦、判定勝ちで王座を奪った。また、緑川創とは2度対戦して1勝1分(ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王座決定戦で勝利し、2度目の王座に就いている)、日菜太にはKO負けを喫した。 一時は引退してYouTuberとなり150万人の登録者がいたが、2022年に現役復帰。『ラジャダムナン・ワールド・シリーズ』のスーパーウェルター級リーグ戦で準優勝を飾った。戦績は78勝(26KO)23敗2分。ONEには2023年9月に初参戦したが、ミゲル・トリンダージに初回KO負けしている。 対戦相手のタイソン・ハリソン(豪州)はセーンティアンノーイジムを拠点とし、タイで試合を積んでいるオーストラリアの新鋭選手。左右ミドルを主体として前へ出て、左手を伸ばして首を捕まえに行く典型的ムエタイスタイルでありながら、右ストレートからヒジ&ヒザで畳み込むアグレッシブさを兼ね備えているタイプ。一部ではジョン・ウェイン・パー二世との呼び声もある期待の若手だという。 ONEには2023年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』から参戦。セクサンと判定2-1の激闘を繰り広げると、『11』では来日経験もあるランボー・モー・ラッタナバンディットをKO。『18』のポンシリ・PK・センチャイ戦では判定で敗れるも、『27』のタパオガオ・シンハ・マウイン戦では初回KO勝ち。2023年9月にはクラップダムに初回TKO負けとなった。 第5試合のキャッチウェイト (140 LBS) ムエタイ3分3Rでコムアウット・FAグループ(タイ)と対戦する、ヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)も日本でお馴染みの選手。 “ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。 ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、シルビュー・ヴィテズにTKO勝ち、『9』でサマン・アシュリをKO、『17』でもデニス・ピューリックにTKO勝ち。『25』のジョーダン・ゴッドフレッドセン戦では判定2-1で苦戦を強いられて勝利。その後はムアンタイ、タギール・カリロフに連敗を喫している。88勝35敗3分(KO数は不明)。 第4試合のキャッチウェイト (132 LBS) ムエタイ3分3Rでポンペット・PK・センチャイ(タイ)と対戦するスリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ)も日本で活躍した選手。 スリヤンレックはラジャダムナンとルンピニーの2大殿堂でランキングに名を連ねたほか、タイのテレビマッチである『ワンソンチャイ』フェザー級王者の肩書を持つ。パンチを得意とするハードパンチャーで、激闘派ファイターとして名を馳せ、2019年12月のK-1名古屋大会に初来日では当時K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹と対戦。合計3度のダウンを奪われて判定で敗れるも、そのたびに立ち上がって武居に反撃。3R終盤には猛反撃に出て武居をヒヤリとさせた。2020年2月にも再来日したが、軍司泰斗に判定で敗れている。ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 25』から参戦し、2024年3月まで4勝2敗。 第1試合から第3試合には日本人選手が出場する。 日本人対決となる第1試合のキャッチウェイト(143LBS)ムエタイ3分3Rでは、上野優翔(team NOVA)が橋本亮汰(NEXT LEVEL渋谷)と対戦。 優翔こと上野優翔はタイに住み、ムエタイの本場で練習と試合を重ねて2023年11月にKNOCK OUT初参戦。オープンフィンガーグローブマッチで元WMC世界&WPMF日本スーパーバンタム級王者の鷹大をテンカオでKOに葬ってみせた。戦績は28勝(6KO)10敗。 テレカ∞こと橋本はKrush、NO KICK NO LIFE、Bigbang、REBELSなど様々なリングに出場。2023年12月にはKROSS×OVER KICKライト級王座に就いた。 第3試合のキャッチウェイト(132LBS)キックボクシング3分3Rは、ラン・シャンテン(中国)vs.坂口魁斗(立志會館)。 魁斗こと坂口は立志會館・坂口立起館長の実子で“西の天才”と評されているシュートボクシングのテクニシャン。2020年2月に笠原友希に惜敗するまでは負けなしの8連勝を記録していた。同年11月には兼田将暉にRKSスーパーフェザー級タイトルマッチで勝利、2021年7月には門口佳佑からも勝利を奪った。同年10月にHOOST CUP日本フェザー級王座を獲得すると、RISEで梅井泰成、安本晴翔をも破り2023年10月に門口とRISEフェザー級タイトルマッチで対戦したが判定で敗れた。前戦は元Krush王者の新美貴士とドロー。戦績は14勝(1KO)4敗1分。 シャンテンは2020年GLORY OF HEROES -57kg級トーナメント優勝、2021年WLF武林風-57.5kg級トーナメント準優勝、2023年中国キックボクシング選手権-57kg級第3位などの実績を持ち、2023年12月のK-1に初来日。金子晃大と対戦し、判定負けも善戦した。
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